風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

どこで走るかだ。

2022-10-20 05:42:13 | 日記・エッセイ・コラム
「小鹿野ロードレース」を走ってきた。

出場種目はもちろんハーフ。



前週の「上田古戦場ハーフマラソン」とで連戦になる。

”悔しいがどうしても走れない”

そんな思いを引きづりながら、今回の標高差100mを越える難コースに挑むわけだが、ターゲットとするレースが控えているということでもなく、何となくエントリーしてしまったから、”ただ仕方なく走る”みたいな位置づけだ。

こんなことはコロナ前まではなかった。

PBを狙うことはなくても”目標とするレースの為の練習”みたいに、何らかの意味を持って走っていただけに、理由もなくただ募集していたから走ってみよう、では、結果は知れたもの。

いや、たった一週間の間だけで自分の走力が劇的に変わるはずもないし、ただ良い汗をかいて爽やかに秩父路を楽しめたらいいや的な、まったく緊張感のないスタートを迎えることとなった。

ただ、走り始めればそれなりに熱い気持ちがわかないこともない。

好きな上りと早く走れていた下りが満載のコースは楽しくないと言っては嘘になる。

前週の上田市を流れる千曲川の土手の上のコースの何倍も楽しめるが、どうにもこうにも足が進まない。

疲労感も走り始めてすぐに感じ始めて、バランスの取れないフォームで無理やり走っていると自分でも感じ取れる。

重心が乗ってないというか、前に前にと傾く悪い癖。

これではまともに走れるはずもなく、ラップタイムは悲惨なものだ。

せめて長く続く後半の下りで自分の思っているようなタイムを刻むことでもできたら全体的なタイムに不満であってもある程度は納得できるが、それさえも許してはくれなかった。



確かに練習は足りてない。

記憶という幻想に縋りつくが、現実は無様な自分を生み出すだけ。

悲しいが奇跡というものはきっちり準備をしいぇきた者、その中でも神様に選りすぐられた者だけにしか与えられない。

足の指にチクリと痛みを感じ、これは間違いなく肉刺の完成状態に近い。

これを無視して走ればおそらくつぶれた肉刺でソックスやシューズを血色で染めるだろう。

グッとスピードも落ちるが、それは肉刺の発生という精神的なダメージというより、足のスタミナ切れによる影響だ。

受ける風が弱い。

流れる景色が遅い。

呼吸だけは荒く、歪む顏。

いつしか、どうでもいいやから、ちくしょう!になっていた。

もっと時間を。

もっと力を。

少ない練習の時間だが、何とかしなければこの悔しさからは逃れきれない。

もっと走れ。

追い込め。

そして苦しめ。

レースで後悔するくらいなら練習で泣け。

失意と決意の中、よろよれのゴールを迎える。



これから何を省き、その時間をどう練習に向けたらいいいのか、そればかりが頭にある。

無理だがやるしかない。

まだまだ、”何となく申し込んでしまったレース”の日曜日は続く。

コメント
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