「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

死刑執行のロープ

2010年08月27日 17時41分14秒 | 死刑制度と癒し
 
 今回の刑場公開では、 死刑囚の首に掛ける ロープは公開されませんでした。

 ロープは 執行に使う厳粛な道具だから という理由です。

 しかし 死刑執行に立ち会ったことのある 元刑務官は、 ロープは見ない方がいい,

 油と汗が染み込んで 黒ずんでいる、 と言っていました。

 市民感情を考慮した 非公開だったのかも知れませんが、

 結局 公開するといっても、 汚いところには蓋をするのでしょう。

 仮に 配慮だったとしても、 だとしたらその理由を 正直に述べるのが情報公開です。

 もし ロープは厳粛な道具だというのなら、 黒ずんだものを使うのではなく、

 1回ずつ真新しい 白無垢のロープを 使用するべきではないでしょうか。

 でも 事態は一歩前進したわけで、

 これからまた 少しずつ情報を 公表していってほしいと思います。

 ニュースの街頭インタビューでは、

 日本の死刑が絞首刑だということを 知らない人が少なからずいて、 驚きました。

 今後、 誰もが裁判員として 死刑判決を下す可能性があるのですから、

 国民も学ぶ必要があり、 国はそのための 情報提供を推進しなければなりません。
 
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死刑の刑場を 初公開

2010年08月27日 15時27分58秒 | 死刑制度と癒し
 
 法務省は本日、

 死刑が執行される 東京拘置所の刑場を 初めてマスコミに公開しました。

 先月、 千葉法務大臣が 死刑制度への議論を 促進するするため、

 刑場を公表するよう 指示したのを受けたものです。

 僕も モノクロ写真以外で見るのは 初めてでした。

 50年前に撮影されたという 大阪拘置所の刑場の写真は、

 古めかしい木造で、 いかにもおどろおどろしい 雰囲気がありました。

 本日公開の 東京拘置所の刑場は 地下にあるということですが、

 06年に改築されたものらしく、 非常に新しくて 綺麗な印象でした。

 基本的な構造は 従来の刑場と同じながら、 床には絨毯が敷きつめられ、

 壁や椅子, テーブルなども明るく、 クリーンな体裁です。

 しかし 執行の実情は、 言うまでもなく生々しいものです。

 以前に書いた 記事の一部を、 以下にコピーします。

「高さ5メートルほどの コンクリートの建物で、外観は倉庫のようなものです。

 死刑囚は刑執行後、失禁したり 血管が切れて 血が吹き出たりするので、

 刑場の内部は 水で洗浄しやすい 作りになっています。

(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/54095758.html )」

 死刑囚は 執行室の中央で クビにロープをかけられ、

 足元の踏み板が外れて 下の部屋に落ちるわけですが、

 東京拘置所の執行室は 絨毯敷きです。

 恐らく、 下の部屋が 水洗いできる作りに なっているのではないかと推察します。

 今回、 下の部屋に 取材陣が入ることは 許可されませんでしたが、

 執行室の正面、 数メートルにある 立ち合い室からは、

 その部屋を 見られるようになっていました。

 「日テレ・ニュース24」 の 動画と記事が下記にあります。

http://www.news24.jp/articles/2010/08/27/07165553.html
 
コメント (1)
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