「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーの人とノン・ボーダーラインの人の 境界線の問題 (4)

2013年02月06日 22時23分21秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 境界を設ける権利

 多くの人が 自分の感情を、 正当な感情と正当ではない感情に 分けているようです。

 我々の多くは 自分が正当で、 他の人も 自分と同じように反応すれば、

 世界はよくなると 秘かに信じています。

 でも 実際に腹が立ったのだったら、

 それが正当かどうか 論じても意味がありません。

 なすべきことは、 自分がどう感じたかを 相手に伝えることです。

 自分が正しいと分からせなければならないと 思う必要はないし、

 そうすべきでもありません。

 大切なのは、 自分の考えや感情を 明確に述べ、 責任を持つことです。

 他の人にも自分と同じことを 強いるべきではありません。

 人を変えられるという 幻想は捨てなければなりません。

 そうして初めて、 自分を変化させ、

 自分のために 新たな行動を起こすことができるのです。

 一方、 自分がわがままだと思うのも、 陥りやすい罠です。

 境界線を引いたり、 それを守ることは わがままではありません。

 当然のことであり、 必要なことなのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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