「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

怒りや批判を取り除く (4)

2013年02月11日 21時09分32秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

《 攻撃や操作への対応 》

 これまでの対応で うまくいかない場合もあります。

 ボーダーの人が 話をそらそうとするからです。

 あなたは攻撃されている, 操作されていると感じるかもしれません。

 人は 子供の頃に 身に付けたやり方で、 批判に反応します。

 それには  「4つの禁止事項」 があります。

 弁護, 否定, 反撃, 引きこもりで、 これらの反応は避けましょう。

・ 弁護しない

 自分が間違っていなくても、 それを証明しようとすると、

 自分をばからしく、 子供っぽく感じるものです。

・ 否定しない

 「そんなことしてない!」  「お前もしただろ!」 と繰り返すと、

 やはり子供っぽく感じるでしょう。

・反撃しない

 議論に勝とうとしたり、 感情を吐き出すために、

 ボーダーの人に 仕返ししようとするかもしれません。

 そうすると、 投影や投影性同一視の罠に はまり込みます。

・ 引きこもらない

 弁護も否定も反撃も うまくいかないと、

 引きこもったり、 だんまりを決め込む人がいます。

 攻撃されたとき、 その場を立ち去るのは 悪いことではありません。

 でも 相手の批判を受け入れて、

 受け身になり、 沈黙するのは、 あなたを傷つけることになります。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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