(前の記事からの続き)
《 攻撃や操作への対応 》
これまでの対応で うまくいかない場合もあります。
ボーダーの人が 話をそらそうとするからです。
あなたは攻撃されている, 操作されていると感じるかもしれません。
人は 子供の頃に 身に付けたやり方で、 批判に反応します。
それには 「4つの禁止事項」 があります。
弁護, 否定, 反撃, 引きこもりで、 これらの反応は避けましょう。
・ 弁護しない
自分が間違っていなくても、 それを証明しようとすると、
自分をばからしく、 子供っぽく感じるものです。
・ 否定しない
「そんなことしてない!」 「お前もしただろ!」 と繰り返すと、
やはり子供っぽく感じるでしょう。
・反撃しない
議論に勝とうとしたり、 感情を吐き出すために、
ボーダーの人に 仕返ししようとするかもしれません。
そうすると、 投影や投影性同一視の罠に はまり込みます。
・ 引きこもらない
弁護も否定も反撃も うまくいかないと、
引きこもったり、 だんまりを決め込む人がいます。
攻撃されたとき、 その場を立ち去るのは 悪いことではありません。
でも 相手の批判を受け入れて、
受け身になり、 沈黙するのは、 あなたを傷つけることになります。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕