「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BPDの9つの特徴 (3)

2013年12月26日 20時56分46秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
(前の記事からの続き)

○ 診断基準6: 感情の変わりやすさ (不安定な情緒)

 感情の変わりやすさは 3つの要素からなっています。

・ でき事に対する 不釣り合いな激しい感情。

・ 感情が素早く浮き沈みする。

・ 元に戻るのに 長い時間がかかる。

○ 診断基準8: 極端な怒り

 BPDの人の激怒は、 恐ろしく、 衝撃的で、 説明しがたいものです。

 爆発前には空気が変わり、 明白に分かります。

 激しい怒りは、 助けを求める叫びであることもあります。

 でもBPDの人は 異なる言語を話していて、 それが伝わらないため、

 半狂乱になり、 声を荒らげ、 ますます激しく振る舞います。

 依存が 怒りを引き起こすこともあります。

 BPDの人にとって 他の人は、

 愛情を与えたり差し控えたりする 権利を持っています。

 他人の小さな言動によって 気分が乱調するのはそのためです。

○ 診断基準9: 解離

 解離する人は、 周りから分離しているように感じます。

 自分の身体を 外側から観察しているようなものです。

 解離を中断するには、 物理的な世界に 焦点を当てるのが役立ちます。

 (「青いコップの中に 氷が3つ入っている」 など。)

 あるBPDの人は こう言っています。

 「混乱状態にあると 現実世界が遠くなります。

 全く思い出せない期間もあり、 多くの時間を 空白の状態で過ごしています。」

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
 〈監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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