○ 本当のことを言わない
BPDの人は 故意に、 無意識に、 あるいはその中間で、
嘘をつくことがあります。
なかには、 周到な嘘で始まり、 真実として思い出されるものもあります。
嘘は ストレスの中で起きることが 多いようです。
嘘は 次のような役目を果たす 可能性があります。
・ 羞恥心が強くなるとき、 それを払いのけてくれる。
自分に価値がないと感じる人は、 状況をよくするために、
どんな嘘でもつかなくてはならないと 思い込む。
(自尊心が低いために、 自分で間違いを認めることができない)
・ 真実が知られたら、 自分が拒否されるという恐れを 鎮めてくれる
・ 劇的な雰囲気を作り、 注意を引く
・ 本当の感情を覆い隠し、 強い外見を装う
○ コントロール欲求
混乱した世界を 対処可能にするために、 状況や他者をコントロールしようとします。
コントロール感を脅かすことに 強く抵抗します。
ノン・ボーダーの人が 境界を定めたり、 挑発に反応したりするときに、
頻繁に起こります。
彼らは、 意図的に 先のことまで考えて やっているわけではありません。
密かにやることもできません。
単刀直入に 自分が必要なものを得ようとします。
なかには 自分の行動を振り返って、 恥ずかしく思う人もいます。
しかし 彼らの感情は非常に強く、
次に同じような状況になると、 再び同じように 行動せざるを得ません。
こうして 自己嫌悪のサイクルが続きます。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
〈監訳:遊佐安一郎〉 より〕