「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

その他のBPDの特徴

2013年12月29日 22時14分57秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
○ 本当のことを言わない

 BPDの人は 故意に、 無意識に、 あるいはその中間で、

 嘘をつくことがあります。

 なかには、 周到な嘘で始まり、 真実として思い出されるものもあります。

 嘘は ストレスの中で起きることが 多いようです。

 嘘は 次のような役目を果たす 可能性があります。

・ 羞恥心が強くなるとき、 それを払いのけてくれる。

 自分に価値がないと感じる人は、 状況をよくするために、

 どんな嘘でもつかなくてはならないと 思い込む。

 (自尊心が低いために、 自分で間違いを認めることができない)

・ 真実が知られたら、 自分が拒否されるという恐れを 鎮めてくれる

・ 劇的な雰囲気を作り、 注意を引く

・ 本当の感情を覆い隠し、 強い外見を装う

○ コントロール欲求

 混乱した世界を 対処可能にするために、 状況や他者をコントロールしようとします。

 コントロール感を脅かすことに 強く抵抗します。

 ノン・ボーダーの人が 境界を定めたり、 挑発に反応したりするときに、

 頻繁に起こります。

 彼らは、 意図的に 先のことまで考えて やっているわけではありません。

 密かにやることもできません。

 単刀直入に 自分が必要なものを得ようとします。

 なかには 自分の行動を振り返って、 恥ずかしく思う人もいます。

 しかし 彼らの感情は非常に強く、

 次に同じような状況になると、 再び同じように 行動せざるを得ません。

 こうして 自己嫌悪のサイクルが続きます。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
 〈監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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