「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

低機能の従来型, 高機能で 見た目には分からないタイプ

2013年12月30日 22時08分00秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
 低機能の従来型の人は セラピーを求め、

 高機能のタイプの人は、 相手のほうが セラピーを受けるべきだと 挑発します。

○ 低機能の従来型のBPD

 典型的なBPDの人々です。

・ 自傷や自殺行為のような 自己破壊的な行動によって、 苦痛に対処する

  内に向かう行動化 (acting in)

・ 自分に問題があると認め、 必死にメンタルの援助を求める

・ 日常的に機能するのが困難

・ 摂食障害や物質乱用など、 重複する障害は深刻

・ 家族の課題は、

  治療を見つけること, 自殺企図など危機への対処, 経済的負担など

○高機能で 見た目には分からないBPD

・ 人間関係の問題は 他の人のせいである。

  相手のほうが BPDだと批難する

・ 援助を求めない。

  カウンセリングでも 自分の問題に取り組まない

・ 外に向かって激怒したり、 現実・ 想像の問題で 家族を批難することで、

  苦痛に対処する

・ 気が強い, 自信ある態度の裏に、 低い自尊心を隠し持っている。

  職場ではよく働き、 身近な人にだけ 攻撃的行動を示す

・ 他の精神障害がある場合は、 自己愛性パーソナリティ障害のような 高機能障害

・ 家族の課題は、 言語的・ 感情的・ 身体的虐待への対処。

  治療を受けるよう説得すること。

  他の子供への影響。

  自身と自尊心の喪失。

  境界を設ける試みと失敗。

 彼らは、 要求を満たし、 苦痛を避けるため、 何重もの防衛機制を作り出します。

 これは 不安定なアイデンティティに繋がります。

 人前では、 ボーダーの行動を見せない人を 完璧に演じます。

 自分をコントロールできると 本当に信じているため、

 そのパーソナリティに従って 行動するのです。

 しかし 人を永遠には騙せません。

 もう一方のパーソナリティが 刺激されると、 コントロールは失われます。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
 〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕
 
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