本日より、
ランディ・ クリーガー著 「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」
(星和書店) 〔監訳: 遊佐安一郎〕 の 内容を紹介していきます。
後半では 「5つのパワーツール」 を紹介します。
思考を整理し、 スキルを身に付け、 自分に自信を持ち、
生活を改善するための 役に立つでしょう。
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○ オズの国へようこそ
皆さんの愛する人が、 次の質問の多くに当てはまるなら、 BPDかもしれません。
・ 皆さんのことを、 自分を愛さない憎らしい人,
または 無条件の愛を与えてくれる人という、 どちらかの見方をしている
・ 皆さんを絶えず 勝ち目のない状況に追い込んでいる
・ 皆さんは 常に批判の的になっている
・ 理想化されていても、 何の理由もなく 全てが崩れてしまう
・ 怒りが、 執拗で悪意のある攻撃になる
・ その人に コントロールされているように感じる
・ 皆さんは 現実感を疑い始め、 家族や友人から孤立している
○ BPDとは
BPDの人は、 全て良い, または 全て悪いと見なしたり、
空虚でアイデンティティがないと感じたり、 瞬間的な気分変動を起こします。
衝動的で、 自己嫌悪と見捨てられ不安のせいで 他人を批判します。
自傷行為や自殺行動をする人もいます。
この障害は 思考のプロセスを歪め、 異常な感情と行動を 引き起こすのです。
相手を途方もなく持ち上げ、 今度はこき下ろします。
自分自身に対しても、 小さな失敗で 自分を価値のない人間と 思ってしまいます。
BPDを持つ ある女性は、
「BPDは 身体, 心, 魂を浸食するガン」 だと言っています。
周りの人は 彼女のことを、 才能があって 利口だと思っていますが、
本人は 自分を落ちこぼれと考え、 人付き合いを避けています。
孤独を紛らわすため、 知らない男性と 性的関係を持つこともあります。
家族は常に 何かを試されているかのようです。
しばしば 罪悪感, うつ, 孤立, 無力感などを経験します。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店) 〈監訳:遊佐安一郎〉 より〕