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「ユダの福音書」最古の写本発見

2007-11-09 08:00:00 | 雑記
 忙しくてNOVA関係のニュースを拾いきれずにいます。

歴史を覆す大発見! 「ユダの福音書」が明かす、イエス・キリストの最後の言葉
 米国ナショナル ジオグラフィック協会は、エジプトの砂漠で見つかった約1700年前のパピルス文書を修復・翻訳したところ、この文書はキリスト教の黎明期に教会から異端とされた幻の書『ユダの福音書』の、現存する唯一の写本であることが判明したと発表した。修復した写本の一部は4月6日、米国ワシントンD.C.のナショナル ジオグラフィック協会本部で世界初公開された。

このパピルス文書では、2000年にわたって裏切り者とされてきた、イエス・キリストの弟子「イスカリオテのユダ」が、実はキリスト教の真の教えを正しく理解した一番弟子として描かれている。

「イスカリオテのユダ」は、イエスに選ばれた弟子の一人でありながら、銀貨30枚と引き換えにイエスを裏切り、接吻を合図にイエスを敵の手に引き渡したとされ、その名は今も「裏切り者」の代名詞となっている。しかし、今回の『ユダの福音書』に描かれたユダ像は、従来とはまるで違ったものだった。

この『ユダの福音書』は、かつてエジプトで使われたコプト語で記されていて、放射性炭素年代測定法やインクの成分分析などの鑑定によると、作られた年代は3~4世紀。その冒頭は「イスカリオテのユダとの対話でイエスが語った秘密の啓示」と記されている。

ナショナル ジオグラフィック協会は、ぼろぼろの状態で見つかったこのパピルス文書の修復と鑑定、それに翻訳作業を支援。スイスのコプト語研究者で、かつて『ナグ・ハマディ文書』を翻訳したロドルフ・カッセル博士が率いる専門家チームが、写本の断片をつなぎ合わせ、コプト語を読み取って英訳した。


 それは本当に歴史を覆す大発見になりそう……(汗)。

 ユダといえば、私は道原かつみさんの初期の作品『ノリ・メ・タンゲレ』のユダが斬新で好きだったなぁ。

歴史を覆す世紀の大発見 「ユダの福音書」が明かすイエス・キリストの最後の言葉 - nikkeibp.jp - ナショナルジオグラフィック日本版
裏切り者の代名詞だったユダに,新たな解釈
 エジプトの砂漠で発見された約1700年前のパピルス文書の冊子は,古美術取引の迷宮に姿を消した。ある古美術商の手に渡った後,米国ニューヨーク州ヒックスビルにある銀行の貸金庫に16年間も放置されたのだ。スイスのコプト語研究者ロドルフ・カッセル博士が写本を目にしたのは,発見からおよそ30年後。パピルス文書はすでにぼろぼろの状態で,そこに書かれたメッセージは永遠に失われる寸前だった。

 パピルスの断片をつなぎ合わせると,『ユダの福音書』の冒頭の一節は次のように始まっていた。「過越(すぎこし)の祭りが始まる3日前,イスカリオテのユダとの1週間の対話でイエスが語った秘密の啓示」

 「イスカリオテのユダ」とは,イエス・キリストに選ばれた弟子の一人でありながら,銀貨30枚と引き換えにイエスを裏切り,接吻を合図に敵の手に引き渡した使徒。その名は今も裏切りの代名詞となっている。しかし,新たに発見された『ユダの福音書』に描かれたユダ像は,まるで違ったものだった。ユダこそイエスの一番弟子であり,他の弟子たちと違ってキリストの真の教えを正しく理解していた,そして,ユダがイエスをローマの官憲に引き渡したのは,イエス自身の言いつけに従ってのことだった――と,そこには書かれている。

 『ユダの福音書』の記述には,グノーシス派と呼ばれる初期キリスト教の分派グループの思想が反映されている。グノーシス派は,物質世界は至高の神ではなく下等な創造神のつくった不完全な世界とみなし,善の究極の源泉である神性は物質世界の外側にあると考えていた。『ユダの福音書』の中で最も重要なくだりは,イエスがユダにこう語る部分だ。「お前は,真の私を包むこの肉体を犠牲とするだろう」

 つまり,ユダがイエスを死に追いやったのは,イエス自身の望みに従った行為であり,イエスをその肉体から解き放つことによって,真のキリスト,つまり内なる神が解放されるというのだ。ユダがこの役割を任されたのは,弟子たちの中で特別な地位にあった証拠であると,この福音書には書かれている。


 し、しょえ~っ……まさしく道原かつみさんの『ノリ・メ・タンゲレ』的な話ではありませんかっ(滝汗)。


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