朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

西山に紅葉狩り

2008-11-18 | 京都の文化(秋)
善峯寺(よしみねでら)に行きました。(2008年11月15日)
 京都市の西側で、長岡京市の隣です。
 西山の中腹に位置するので、麓から山道を相当に登ります。
 京都盆地の眺めは抜群ですが、この日は薄もやが懸かり遠くまでは見えませんでした。
 桂昌院、五代将軍吉綱の生母、が寄進して再興したお寺でした。彼女は、京都の八百屋の娘から立身出世した人。「玉の輿(こし)」の語源とか。元禄時代です。
 権力の私的乱用、極端なネポティズム(nepotism)縁故主義・身内優遇、浪費家との「評価」もありますが、300年以上も経てば歴史遺産をしっかり残したことで貢献大ですね。



本堂と鐘楼の間にあるカエデが、特に赤くなっていました。



絵馬堂の聖人。なぜか、「ピース」しているようにも見える。
※はやっている写真ポーズの「ピース」は、実は、英国チャーチル首相が第2次世界大戦でドイツに勝利したときに示したV字、勝利(Victory)からとの説あり。ピースより、「勝利」と言うべきか。(戦争終結で、peaceだからよいのかな)



お寺の大恩人、桂昌院さん。愛玩犬と共に。「犬公方」の母。「生類憐みの令」の発案者との説は誤りのようです。その令が出された時期には、桂昌院のお気に入り僧侶(宗教的指導者、お玉の将来を予言した僧の直弟子)はまだ江戸に来ていないとの歴史的年代証拠が、このお寺の宝物殿展示に書いてあった。・・しかし文通ででも仏教指導は受けられるから、完全否定はできないかな。一方、この令は、仏教思想の再確認=生命の尊重(と肉食禁止)、そして幕府指令の徹底(悪法も法なり、違反者は見せしめとして極刑に)にて治安維持の意図があったことは納得できます。



紅葉の迫力の影で、南天が真っ赤な実をつけてきれいでした。地味だけれど、冬の間長く色鮮やかで、なかなか良い木です。



こちらは、千両の実。お正月の生け花にも定番かな。日陰に茂っていました。



このほかに、樹齢六百年の五葉松「遊龍の松」が大変に立派でした。

コメント
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