能率より安全に

　今日も先月と同じようにゴミを受け入れてくれた。専門業者様は9月30日までとのことだったが広範囲で台風の後始末が終わっていないのだろう。こちらもまだ数日かかりそうなので助かる。

　飼料稲の面積が多いところへ行くと国道から飼料稲の収穫をしているのが見える。今年は飼料稲も倒伏したがコンバインはベターと寝ている状態の稲でもバリバリ起こして刈っていく。飼料稲の茎はたいへん太いのでどんな台風でも寝ないと思っていたが今年はどんなにすごいものだったかわかる。連日の晴天で田は乾いて稲刈りに最適になっている。ところどころ寝ない田があるが周囲から中のほうまで穂が立っている。いっぱいみのると稲穂は頭をたれるが、雀に食われて軽くなって立っている。寝たところの分まで引き受けて雀を養っている感じだ。
　飼料稲の収穫が終わると雀はこちらに来る。今のところ一羽二羽で周囲の穂を立たせているがそのうち大群となって穂を立たせ収量を減少させる。
　昨年は雨が多く収穫がだいぶ遅くなった。今年はずいぶん早く乾いてすぐにでも稲刈りができるが後片付けが間に合わない。
　雀が飼料稲に気をとられている今のうち稲刈りをすれば台風で吹き飛ばされた分の減収ですむがコンバインの準備も間に合わない。
　晴天が続くので後始末に苦労はしない。時間がかかるだけ。
　金属と燃えるゴミを分けなければならない。一人でやっているのでダラダラ仕事。専門家のすばやい動きとは正反対になっている。
　一人で作業するよりまとまってチームワークで作業すると能力がグーーーーーンと向上する。一人作業はチームワークの個人より能力が落ちるから、一人作業はブレーキをかけながらやっているのと同じ。チームワークではお互いに安全を確認しながら進め、責任者が全体を見ているという安心感がある。個人でやると周囲に常に目配せをしないとどういう事故が起こるかわからない。個人が常日頃の作業の速さの2倍でやると事故の打撃は4倍だ。運動エネルギーは速さの二乗に比例するので信じられないケガをする、ということになってしまう。
　トレーラーに足をぶつけてずいぶん長い間痛い痛いと体を傾けて歩いていたようだが打撃のすごさを充分に経験した。自分を守るために本能的にダラダラ仕事にして能率より安全性を優先している。チームワークでは安心安全信頼感があれば事故は防げる、と本能的に感じて2倍の速さで楽にできる。
　最小限二人でやると二倍✖二倍で四倍もの速さになる。家族で農作業する利点だ。今はたいがいの農家はご主人と奥様が二人で農作業をしている。
　ものぐさ人間は一人で四分の一の能率でも時間を気にしない。間に合わないとやめて、別の優先する作業に入る。

　稲敷市がゴミの受け入れの期限を無くしてくれてゆっくり稲刈りができる。本当に助かる。