行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

クライアントは、元臓器移植の外科医だった!(シリーズ番外編)

2007-10-12 02:43:46 | 行政書士のお仕事

 ここ2~3年の傾向なのですが、依頼される案件の95%以上は、リピーターのクライアントさんか、或いは、他士業、ご同業からのご紹介者(社)の方々です。ですから、ホームページは作ってはあるのですが、はじめて検索で見られた方々のためというより、紹介を受けた方々が、事務所に来られる前、或いは、事務所に来られた後のパンフレット的な内容にしてあります。

 ところが、1ヶ月ほど前、有限会社から株式会社に移行するのと同時に、増資したいとのご相談の電話で受けたのでした。日本語が大変お上手なのですが、やはり外国の方特有のアクセントがありました。

 その方の会社は、秋葉原から比較的近い都心地域にあり、近くにクライアント数社がありました関係から、一通りご説明した後に、てっきりご紹介だと思って、

 「失礼ですがどちらの会社さんからのご紹介でしょうか?」と、伺ったところ、

 「いいえ、紹介ではなく、ホームページを見て電話しました。」と、

 「えっ! あっ、そうなんですか! 失礼致しました。 比較的ご近所に数社ほどクライアントさんがいらっしゃるものですから・・・。そうですか・・・」

 まあ、そんな訳で、手続が完了した後に、お訪ねした会社で、色々とオーナー社長のお話を伺う機会があり、そして大変驚きました。

 それは、彼女(実は、女性オーナー社長です!)は、元著名な臓器移植外科医だったのだそうです。それも、17年間第一線の外科医としてやって来ており、肝臓移植手術でも成功率は80%だったのだそうです。

 勿論、その女性オーナーは、私とほぼ同年配の方なのですが、背が高く、すらっとした方で、お若い頃はきっと大変な美人女医さんだったのだろうという雰囲気の方です。

 お父様、叔父様達も医師で、お嬢様は、英国でガンの研究をされており、それも飛び級で、弱冠21歳の若さで、博士課程で教授のアシスタントとして研究している才女だそうです。

 しかし、この元臓器移植外科医であるクライアントと同じく、お医者様のお父様が、どうも大変偉い方だったようです。それは、その方が医者になる時に以下のように仰ったそうです。

 「この職業は、人の命を預かる大変責任ある仕事なのだ! 生半可な気持ちで医者になることは、私が許さない! 君に、それができるのか!」と言われたそうです。そして、彼女はそれを約束して、臓器移植外科医になったのだそうです。17年間、必死だったそうです。

 そんな優秀な女医さんですから、当然アメリカ留学が決まったのですが、つまらない理由でビザが降りなかったのだそうです。

 そして、急遽ご主人と共に来日して、もう10数年が経ってしまったのそうです。確かに、今でも医者の格好が似合いそうな女性オーナー社長です。勿論、今はバリバリのビジネスウーマンで、今後もお仕事をお手伝いさせて頂けそうです。

 それにしても、この方の人生「人生これ塞翁が馬」を地で行くような、波瀾万丈の人生です。本当に、私のクライアントさんには、色々な経歴の方がいらっしゃって、なかなか刺激的です。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする