自宅からぶらぶらと歩いて20分ほどの所に、日蓮宗総本山の池上本門寺があります。年に何回か大きな行事があって、時としてぶらっとカミさんと行くことがあるのです。一つはお花見、もう一つは大晦日、そして最後は、お会式と呼ばれる日蓮聖人の命日に当たる10月13日の前夜、つまり毎年10月12日午後6時頃から、万灯と呼ばれる巨大な灯籠のような山車が、近辺から本門寺に向かって笛や太鼓を鳴らして踊りながら練り歩く祭りです。
日頃は、10月12日が平日であることが多いので、ここ数年は見に行かなかったのでしたが、今年は夕方の散歩がてらに、本門寺まで歩いて見物に行きました。
今年は、12日が日曜日の上に、13日が体育の日の祝日ですので、例年を遙かに上回る人出でした。ですので、沿道の飲食店や屋台店はてんてこ舞いで、おそらく空前の売り上げであったろうと思われます。
どの飲食店も満席で、客が列を作って並んでいる屋台店さえもあり、本当に驚きました。例年ですと、テキ屋さん達は、客引きで暇そうにしている筈なのに、今年は、本当に慌ただしく食べ物を作ったり、物を売ったりしていました。「まるで、お会式バブルみたい!」と、カミさんも言っていた程でした。この夜の喧噪は、昨今の株式大暴落なんて、まるで関係の無い話さ、とでも言っているかのように踊りまくる人々。そして、それを楽しそうに見物している山のような人々が居たことに、私は、決して大恐慌など起こる筈はないと、皆が言っているかのように見えて、何故か安心したのでした。
ちなみに、お会式については、以下のHPでその歴史と、実際の映像がYou Tubeで見られますから、ご興味があればどうぞご覧下さい。
http://honmonji.jp/05topic/05event/oeshiki/2008/oeshiki.html