そのとおり。
ノーベル賞はあくまでも過去の業績に対して与えられるものであり、
鈴木氏、根岸氏の受賞にしても約30年も前の研究業績が受賞の理由である。
これは日本人が行った過去の研究が素晴らしかったことは示唆するが、
今後の研究レベルを保証するものでは全くない。
ノーベル賞は遅行指標であり、過去の結果を確認するに過ぎない。
少子化についても合計特殊出生率は昭和30年代から人口を維持するに必要な2.1ぎり
ぎりの水準まで低下していたので、現在の状態は予測できたはずですが、当時は平
均寿命が延びて「世界一の長寿国」になったことを喜んでいた、というのとなんとな
く似ているような気がします。
特に人と人との繋がりは研究において主要な役割を果たし、
世代を超えた研究者同士の繋がりが一旦失われれば、
それを回復するには膨大な時間がかかる。
この指摘は真剣に受け止めるべきでしょう。