以前こちらのエントリで紹介した
アメリカでアニメやマンガが売れなくなった本当の理由?Too much expectations and not enough marketing lead to manga slump in US
の続きがup
マンガやアニメが不調…ならどうすりゃいいの?ってんで続き?And what to do about the biz slump in manga & anime
Mangaへのレクイエム?Sadly, manga will be on the fringe of US market
最後のエントリに象徴的な話が
2004年にアメリカの最大手ランダムハウスと、日本の最大手である講談社が事業提携したときに、そのプロジェクトの一環としてSF系のインプリント(出版レーベル)であるデル・レイから、CLAMPの「XXXHolic」や赤松健の「魔法先生ネギま!?」など、4タイトルから始めて徐々に少女マンガを中心にアメリカでもマンガが定着しそうな勢いがあった。
大手出版社から出されて、大手書店に並ぶ、というメインストリームの一部を勝ち得たかのように思えた。当初からデル・レイの編集方針はハッキリしていて、「我々がよく知っているYAの市場から始めて、これはと思うタイトルに絞り、でもやるからには徹底的にマーケティングをする。そしてYAの主力層であるプレティーン?ティーンエイジャーの女の子の反応を見ながら徐々にマンガの幅を広げていく」というものだった。
何もないところに、ポンッとマンガなるものを出してきて、それが一般家庭に受け入れられるようになるにはそれなりの時間がかかるし、宣伝もしていかなければならない、という決意があればこそ、だ。
でもまぁ、原作のマンガを送り出す講談社にしてみれば、もっともっとやってもらいたいわけですよ。
で講談社は典型的なプロダクト・アウトをやってしまい、マーケットを作る前に大量供給した結果、際物になってしまったという話。
米国のビッグ3の斜陽が言われていた1980年代は、輸入車はフォルクスワーゲンなど一部のメーカーを除いてほとんどが左ハンドルでした。
今や日本への輸入車は原則右ハンドルになっていますが、逆に日本企業は外国に「右ハンドル車」を持ち出そうとしているのかもしれません。
おまけ こういうのいいよね。