一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『ヤギと男と男と壁と』

2011-01-13 | キネマ
予告編をアメリカの映画ランキング番組かどこかで見てジョージ・クルーニー, ユアン・マクレガー, ケヴィン・スペイシー(と山羊)というキャスティングだけでも見ようと思ったのですが、TVCMでお笑いタレントが「僕がタイトルをつけました」とかってやっていたので、へそ曲がりとしては見る気をなくしていた映画。


超能力部隊の存在を小耳に挟んだジャーナリスト(ユアン・マクレガー)が、偶然知り合った元隊員とともにイラク戦争で活躍する部隊の謎を暴きに行くという、実在した(らしい)米軍の超能力部隊を題材にしたコメディです。

超能力を持った兵士が「ジェダイの戦士」と言われて、そのジェダイ計画をユアン・マクレガーがフムフムと聞くというなど悪ふざけ炸裂で、ほとんどオヤジギャグのようなセリフまで、登場人物が皆真剣なだけに笑えます(僕の見落とした部分も数多いかと)。

UFO研究伝説のある空軍基地エリア51など、米軍って本当にそういうことをやりそうだ、という印象を背景に、そして「生身の超能力者」を兵士にするとどういうことが起きるかを妙なリアリティをもって描くことで、反戦というよりむしろ軍隊組織への批判になっています。

派手な立ち回りもなく、今ひとつしまらないまま話は進むのですが、ジェダイの人生だってそんなもんさ、という肩の力の抜けたところが味わいの映画でもあります。








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