先週聞いた話あれこれ。
各社節電に試行錯誤の様子。
総務部が自ら範を示そうとしたものの、もともと空調の利きの悪い部屋に人数を押し込んでいるので、空調を28度に設定しても軽く30度を超えるところがあって困っている。
一方で、厚い寒いの感じ方には個人差が大きく、女性だけでなく男性でも28度超えても背広の上着を着たまま涼しい顔をしている人もいるので、室温分布をベースに席替えをしようか検討中。
クールビズでポロシャツを認めようという議論の中で、さすがにシャツの裾はズボンの中に入れようという話になったところ、人事部の若手が「生まれてこの方ポロシャツを中に入れて着たことがありません」といいだし、結局そんなことでもめるのもバカらしいのでポロシャツはNGになったなどということもあるそうです。
そうでなくても人事が作るドレスコードは解釈が微妙だったりするし、いちいち確認すると薮蛇になったり挙句の果てに高校の校則みたいになってしまうので、結局は適当なところで大人の判断でやってるところが多いようです。
役所では外気温が30度を超えないとそもそも空調をつけないという運用が多いようで、仕方ないので窓を開けると薮蚊とか入ってきて過酷な状況らしい(窓の開かない新しい庁舎での運用はわかりません)。
ピークシフトのために輪番操業をやったはいいが、大手メーカーだと業態ごとに休む曜日が違うので各部門から人を集める会議を何曜日に設定するか困っている。
(そのおかげで不要不急の会議が減るというメリットもある?)
東京電力に依存しない独自の電源(ガスとか自分の発電所とか)をもっているところでも、事務所をギンギンに冷やすのは世間体が悪いので、ちょっと温度を高めにして、しかも入り口に「冷房には独自の電源(熱源)を使っています」などと断り書きをしている。
(このへんはとても日本の会社らしいですね。)
節電関係ではないものの、保安員の西山審議官が更迭された件で、公務員は職務を果たせばいいので私生活上の問題で更迭するのはやりすぎでは?という感想を述べたところ、大企業の広報的には、(事の是非を問わず)マスコミに突っ込まれるスキを与えること自体が問題で、広報担当というポジションであれば交代はやむをえない、という意見も。
ただ、それが社内的に出世に響くかどうかは別問題。その人が優秀な人材ならほとぼりが冷めたら別の部署で復帰するんじゃないか。
役人の世界も、そもそも大臣とかも不倫騒動の前歴(細野原発大臣は有名ですね)があるので、キャリアに×がつくということはないのではないか。
大人の世界はいろいろむずかしいようで。