一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ジャカルタ

2012-08-20 | うろうろ歩き

シンガポールからインドネシアに入ると入国時に25US$の入国税をとられて、いきなり経済力の差を感じます。
ちなみに出国時にも15万ルピアの出国税がかかります。

そして入国カードの裏側には、麻薬の運び屋は死刑です、と注意書きが書かれています。

もっともシンガポールでも半年で1000人以上が逮捕されているそうなので、これはインドネシアに限ったことではなさそうです


ジャカルタで有名なのは交通渋滞。
地下鉄などの公共交通機関が都市化の進展についていっておらず、多くの人が自動車やバイクで通勤しています。 しかも、高速道路優先で整備したので、ジャカルタ市内まできたはいいもののそこからの一般道の渋滞を加速しているようです。

朝の渋滞

 

夕方のバス

 

渋滞では少しでも前へとクラクションを鳴らしながら鼻先をつっこむのがコツのようです。
車の運転は相当荒く、高速道路の路肩走行などは普通で、皆車線を意識しない自由な走りをします。
特にバイクが車の間を左右に縫って走るので(しかも2人乗りとか荷物を抱えている人も多い)、自動車の運転には相当気を使いそうです。

車は日本車が多く、バイク(スクーター)はほとんど日本製。
中古でも故障が少ないのが人気なのでしょうか。
帰りにホテルから空港までタクシーを頼んだ時に荷物が多いと言ったらホテルのコンシエルジュが「それならベンツ(*)より大きい車を手配しよう」と言われて、やって来たのがカムリだったのには笑いましたが(確かにカムリの方が積めるらしい)。
(*) ジャカルタのタクシー会社で安心できるのは「Silver Bird」と「Blue Bird」の二社らしく、ホテルにはいつも「Silver Bird」が止まっていました。「Silver Bird」の車両はベンツのEクラスが多かった。


渋滞の喧騒だけを見るとまだまだ発展途上国という印象を受けますが、インドネシアの一人当たりGDPは3500ドルであるものの、ジャカルタの都市圏に限って言えば、一人当たりGDPは7000ドルを超えている立派な大都市です。

ショッピングモールも立派なものがいくつもあります。

 

 

ショッピングモールは今やアジアの大都市どこにでも見られる感じです。

そして不思議なのは、どこにもブランドショップが入っていて、隣あったモールに同じブランドが入っていることもあります。
地下鉄や地下通路などが整備されておらず街中でも暑いので、東京や大阪と違って施設間の徒歩での移動というのがないせいもあるのでしょうか。


人気だったのが日本食レストラン。
どこの施設にも複数の日本食レストランがあります。
大きく焼肉系と寿司系に分かれるようですが、ラーメン店もけっこうあります。

インドネシアは世界最大のイスラム教徒を抱える国ですが、日本食は魚と野菜が中心で、豚肉でないと成り立たないという料理は少ないので、ハラールな料理が多いのも人気の理由かも知れません。
(昔、味の素が豚由来の原料を使っていてインドネシアで問題になったことがありましたね。)

中華が続いたので口直しにと頼んだカレーうどん

牛肉がガッツリはいっていたのは想定外。
汁は日本のカレーうどんと同じだし肉もおいしいのですが、軽くしたいときに出たのできつかったです。


イスラム教では、今年は8月19日でラマダンが終わり、そのあとはレバランという長期休暇に入ります。
日本で言えば正月みたいなもののようで、皆いっせいに帰省するのでこれまた帰省ラッシュで大渋滞になるそうです。

行ったときはラマダン中だったので、ムスリムの人は昼は飲食はしません。なので日中は飲食店も空いています。
ただ、日没後は飲食可なので、夜は飲食店は混んでいます。
特に最近は日没後に友人たちと一緒に食事をするのが流行っているらしいです。
日中飲食せずに、さらに長時間渋滞の中を帰るよりは、街中で食べたほうがいいということでしょうか。
実際、女子会や職場の飲み会(アルコールは禁止なので「食事会」ですね)のようなグループを沢山見かけました。


インドネシア全体のことはわかりませんが、ジャカルタについていえば、都市化・人口集中のスピードにインフラ整備が追いついてくれば、発展が期待できる印象です。

あと、政治の安定も重要です。
イスラム過激派のテロを警戒してか、オフィスだけでなく、ホテルやショッピングモールの入り口でも手荷物のX線検査と金属探知機によるチェックをおこなっていたのが印象的でした。
(中国と違って真面目にやっていましたが)

初の民主投票で選出されたユドヨノ政権も2014年で2期目が終わり任期満了になるので、その後の政治の安定も期待されます。


余談ですが、インドネシアはコーヒーとカカオ豆の世界有数の産地でもあります。
コーヒーでは、ジャコウネコの腸内で発酵した貴重品とされるコピ・ルアク の産地でもあります。

そこで土産物店で探したところこんなものが。

かえってマイナス効果になる翻訳のいい例ですね。
特に日本人は漢字が読めるので日本人にも売れなそうです。


コメント
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