一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

区切り

2012-03-11 | 東日本大震災
東日本大震災から1年ということで、テレビでも特番が組まれている。

ただこれで「犠牲者を弔おう」「震災後の対応に反省すべきところを反省しよう」そして「復興に向けて前を向こう」、というひとつの「区切り」にしてしまうことで関心が薄れてしまうのではないか。

「復興はまだ先が見えない」と指摘されてはいるし確かにそれは事実だが、これからは「国(復興庁)や県はけしからん」という「他人事」になってはしまいかねない。

ちょうどNHKで"激論!知事VS仮設住宅"という番組をやっているが、そこに対立構造を持ち込むことで、視聴者は局外者としての視点を持ってしまうように思う。
(どうせなら"激論・瓦礫処理:首都圏住民VS被災地住民"とかをやればよかったのに)


企業もウェブサイトの頭に「東日本大震災の被災者の皆様に心からお見舞い申しあげます」と載せていたが、1周年を機にとりやめるところが増えるのではないだろうか。
現にさっき利用した銀行のサイトにはなくなっていた。

「じゃあいつまでやればいいんだ」とか「そもそも載せなければよかったかもしれないが他社が載せているのにウチだけ載せないのもまずいんじゃないか」などという議論が交わされたであろうことは想像に難くない。
実際自分が担当していたら悩むとは思う。
その会社が被災地支援への具体的な取り組みをしていてそれを紹介するコーナーがあれば別だが、そうでなければちょっと体裁は悪いが1年を「区切り」に取りさげよう、ということになるかもしれない。


そういう小さいことの積み重ねが全体の雰囲気に影響を与えないようにしないといけないと思う。




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