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5年前になるのか?ラジオを聞いていたら僕には吃驚するようなニュースが飛び込んできたウォーターゲート事件における真相を追求していたワシントン・ポストの2人の記者に対して、その真相に対するヒントを与えていた人物が名乗り出たというニュースである
実は今回紹介する大統領の陰謀という映画はこの2人の記者達が、ウォーターゲート事件を暴こうとする実話なのだが、そのときに地下の駐車場において、顔の見えない通称ディープ・スロートと言う人物が、この事件に対するヒントを与えていくのだが、このディープ・スロートと言う人物が実は謎だったのである
僕は大統領の陰謀は既に観ていたので『ディープ・スロート』なる人物は、このままずっと謎の人物になるのかと思っていたら、いきなりラジオからこのニュースを聞いた時は驚いた
僕がこの映画を初めて観たときは、『ウォーターゲート事件』と言うものに対してそれほど知識が無くて、ニクソン大統領が辞任に追い込まれたぐらいの知識しかなかった
しかし、この映画におけるダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードが演じた若き記者の事件の真相に立ち向かう姿には感動したけれど、ただこのジャーナリストにヒントを与える『ディープ・スロート』なる人物の存在に不満があった
確かにこの若き2人の記者の勇気ある行動には感動するけれど、謎の人物『ディープ・スロート』が、ヒントを与えているだけで、このジャーナリスト達は自分達でこの事件を解決できていないじゃないかという感想を持った事を覚えている
しかし今回改めて見直すとこのジャーナリズム魂という物を感じるし、またニクソン大統領関係の映画でオリバー・ストーン監督のニクソンや、ロン・ハワード監督のフロスト×ニクソンといった映画を観ると非常にこの映画がわかりやすい
製作年代順は逆になるけれど前述した『ニクソン』、『フロスト×ニクソン』を先に観た方が『大統領の陰謀』はわかりやすいと思う
この映画自体は『ウォーターゲート事件』とはどういうものかの説明はしていないからいきなりこの映画を観ると少し難しく感じるかもしれない
それではジャーナリズムとはどういうものかを描いた大統領の陰謀を紹介しよう
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1972年、民主党本部にて5人の男が建物の中に侵入しているこの建物の警備員により5人の男が逮捕される
事件は建物不法侵入罪で済まされそうだったが、ワシントン・ポストの新人の新聞記者であるボブ・ウッドワード(レッドフォード)は、この5人の裁判を観ていたら不思議な事に気付いた何故か段取りよく共和党関連の弁護士が付いていて、しかもこの5人の中に元CIAの人物もいたのである
ボブ(レッドフォード)はこの侵入事件は単なる建物不法侵入ですまない、もっと大きな事件である事を直感する
彼は上司のハワードや、編集局の責任者であるベン(ジェイソン・ロバーツ)に、この建物不法侵入事件に対して、もう少し調べさせた欲しいと願い出る
渋々ボブ(レッドフォード)の願いを承認するベン(ロバーツ)そして、この事件に対して同じく興味を持っていたカール・バーンスタイン(ホフマン)とボブ(レッドフォード)は、この事件に対して少しでも関係していると思われる人物に対して片っ端から電話をかけまくり、そしてとにかく関連性のある人物のもとを訪れる
そんなボブ(レッドフォード)とカール(ホフマン)は、ディープ・スロートと言う謎の人物からこの事件に対しての道標を得ながら、この2人の若い記者たちは単なる建物侵入事件ではない、国家のプライバシー、来るべき大統領選挙に対する妨害工作の事件が絡んでいる事を知っていく
そんな2人の記者、ワシントン・ポスト社は国家権力の妨害を受けながらも次第に事件の真相を突き止めていく
たくさんの映画を観ていると海外のマスメディアの凄さを感じることがある特にこの大統領の陰謀は、そのマスコミという部分を描いた社会派映画の最高峰に位置する映画だと言っても言い過ぎではないだろう
この映画が公開された年が1976年と言うことを考えると、まだウォーターゲート事件の余波が残っている時期であるだけに、この映画が製作した関係者たちの勇気に拍手を送りたい
ちなみに今回の映画の監督は社会派映画の監督として名高いアラン・J・パクラ
ナチスドイツの傷跡を感じるソフィーの選択、アメリカ映画の得意の裁判映画推定無罪、ペリカン文書などの名作を撮っています
マスコミ関係の人はこの映画は必見です
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