褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 砂漠の流れ者(1970) サム・ペキンパー監督の優しさがあふれる映画

2010年04月11日 | 映画(さ行)
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 映画ファンにとってサム・ペキンパー監督とは一体どのようなイメージがあるのだろう
 ちなみに僕は今まで観た1番好きなアクション映画は西部劇のワイルド・バンチこの作品こそサム・ペキンパー監督の代表作だろう
 今では珍しくないがスローモーションによる銃撃戦はまさに美しきバイオレンス
 他にも彼のアクション映画ならゲッタ・ウェイガルシアの首わらの犬といったアクション映画ならぬバイオレンス映画を観ている
 これらの作品を観ていると、勧善懲悪のアクション映画が好まれるハリウッド映画だが、前述した彼のアクション映画は善人が出てこない
 僕の好きな『ワイルド・バンチ』にしても、銀行強盗集団が活躍するのだから単なるアクション映画の監督という範疇に収まらないバイオレンスを描いてきた監督と言えるかもしれない
 しかし、廃れつつあるロデオを描いたジュニア・ボナー/華麗なる挑戦のようなアクション映画ではない分野においては、サム・ペキンパー監督の優しさを感じるのである
 そんな優しさあふれる映画において、今回紹介する砂漠の流れ者・・・は、流れる音楽も相まってまさにペキンパー監督の優しさがあふれる映画である
 そして彼の映画には滅びの美学を感じる『ワイルド・バンチ』においては西部劇と言うのはそれまでヒーローが活躍するのが定番だったのが、ここに出てくる登場人物はアンチヒーローばかりまさにこの映画が”最後の西部劇”と呼ばれるゆえんである
 そして『ジュニアボナー』では、今や廃れていったアメリカのスポーツであるロデオに対するオマージュを感じる
 そして今回紹介する『砂漠の流れ者』においては、西部開拓時代に終止符を打った映画である砂漠を通過するのに馬車の時代から車やバイクが走る時代に変わり、重要な資源が水からガソリンに変わるそんな時代へ変わっていくことに対して、ペキンパー監督はユーモアを混ぜて心暖まる映画を撮ったそれではストーリーを紹介しよう
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 砂漠の中迷い込んでしまったケーブル・ホーク(ジェイソン・ロバーズ)は、仲間のタガートとボウエンに裏切られ、ロバと水を取られフラフラで死にそうだ
 ホーク(ロバーズ)は今にも死にそうになっていたが、そんな彼にも神様が微笑んだ
 自分が倒れている場所からが出てきた
 そして彼はこの砂漠の水が出てきた場所から近くに馬車が通る事を知るそこで彼は砂漠の中の水が重要であることを知り、彼はそこに定住することにする
 そして彼は水が使用できるように砂漠を掘り続ける
 そんなホーク(ロバーズ)の掘った水を求めて来る人間もいたが、ある日偽宗教家のジョシュア(デビット・ワーナー)と出会う

 ホーク(ロバーズ)はジョシュア(ワーナー)から、水の出る土地を自分の所有地にするため、町に行って登記しなければならないことを告げられる
 町でホーク(ロバーズ)は無事に登記を済ませ、そして町の娼婦であるヒルディ(ステラ・スティーブンス)と意気投合し、ホーク(ロバーズ)とジョシュア(ワーナー)とヒルディ(スティーブンス)は砂漠の休憩所の営みに成功する
 
 最初こそ砂漠での生活は3人にとって楽しいものであったしかし、ジョシュア(ワーナー)は砂漠生活に飽きて出て行き、ホーク(ロバーズ)とヒルディ(スティーブンス)の2人は楽しく生活していた
 しかしヒルディ(スティーブンス)には砂漠で暮らすことよりも、サンフランシスコで豪華な生活をする夢を捨てきれずに、ヒルディ(スティーブンス)はホーク(ロバーズ)を誘って一緒にサンフランシスコへ行こうとするが、ホーク(ロバーズ)だけは砂漠に留まることにする
 実はホーク(ロバーズ)には自分を裏切ったかつての仲間であるタガートとボウエンが、この休憩所に来ることを祈って、復讐することを誓っていた

 やがて、そのチャンスが来た馬車に乗ってタガートとボウエンがやって来たホーク(ロバーズ)は2人に対して、自分が砂漠の中で水を見つけて成功した事を自慢する
 タガートとボウエンはホーク(ロバーズ)にまた明日来ると言い残し馬車に乗って去っていった

 そして、次の日にタガートとボウエンはホーク(ロバーズ)の休憩所に馬に乗ってやって来たホーク(ロバーズ)の稼いだ金を盗み、そして彼を殺そうとやって来たのだが、逆にタガートとボウエンはホーク(ロバーズ)の罠に嵌ってしまうが・・・
 やがて、ホーク(ロバーズ)は砂漠を馬車よりも速いスピードで移動する車を見て驚く砂漠生活がすっかり長くなってしまったホーク(ロバーズ)にとって車を見るのは初めてだった
 そして車から降りてきたのは、豪華な衣装をまとったヒルディ(スティーブンス)だったヒルディ(スティーブンス)はサンフランシスコで大金持ちと結婚したのだが、夫が死んでホーク(ロバーズ)に会いに来たのだった
 一瞬ホーク(ロバーズ)は幸福感を味わうが・・・時代の流れはホーク(ロバーズ)に対して皮肉な運命を用意していた
 時代に取り残され、愛すべきキャラクターであるケーブル・ホークの不細工な生き方は映画を観てください

 まさにアメリカ映画の象徴であった西部劇が、黄昏を迎えようとしていることをこの時代の流れに乗り遅れたケーブル・ホークを通して描かれている
 映画全体を通して復讐というテーマがあるのだが、そんなことを忘れてしまうようなユーモアと愛すべきお馬鹿さんたちの心暖まるエピソードがそんな復讐というものを忘れさせる、実はキリスト教的なテーマが描かれている
 しかし、この映画のラストシーンはネタバレになるから記述しないけれど西部劇の時代の終焉を感じさせる意味深なエンディングを迎える
 サム・ペキンパー監督作品は前述したように、暴力性の高い映画を撮るけれど今回紹介した砂漠の流れ者のような心暖まる映画も撮る素晴らしい監督だと思います

 そしてケーブル・ホークを演じたジェイソン・ロバーズは後に大統領の陰謀にも出演していますが、本当に芸域の広い俳優さんです 

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