褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 上海ルージュ(1990) 1930年の上海(シャンハイ)を舞台にしたマフィア・ムービー

2010年09月27日 | 映画(さ行)
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 どうも最近ビビッているもしかしたら本当に戦争が起こるんじゃないと思って
 日本と中国の外交問題は今後どのようになっていくのか?最近の中国は経済発展が目覚しいと思っていたけれど、国民の目を外へ向けさせようとしているような中国の外交のやり方を見ていると実は中国の人々は一部の人が豊かになっているだけで、貧しい人は相変わらず貧しいままのようだ
 
 第二次世界大戦によって日本が中国へ侵略戦争を仕掛けた罪は大きいが、既に公式に日本政府は中国に対して謝罪しているのに未だにその事を根に持っているような発言はどうしてなのか?
 しかしもっと不思議に思うのが、中国という国家がベトナムやインドに対して戦争を起こした事を考えると中国こそ侵略戦争に対して謝罪をしないといけないのではないだろうか?
 チベット自治区や新疆ウイグル自治区の暴動が起きていることを中国はどのように考えているのか?
 中国こそ過去の戦争、紛争を起こしてきた歴史を反省するべきだと思うのだが?
 
 おっとまるでテーマが違う内容になってしまった。昔は中国の映画を観る事なんかまるで無かったけれど、ブログを始めてからは中国の映画を観ることが多くなってきた。
 特に今や中国というよりも世界的名監督の1人に挙げられるであろうチャン・イーモウ監督の映画を観ることが多い
 最近はハリウッド顔負けの特撮技術を駆使したHEROLOVERSそして王妃の紋章のような娯楽路線を突っ走っているが、今のところ僕が彼の1番好きな映画はチャン・ツィイー主演の初恋のきた道
 中国の四季を描いた撮影の美しさもさることながら、中国の人々の純粋な気持ちには感動する。チャン・イーモウ監督も、もっとこのようなリアリズムに満ちた映画を撮れば良いのにと思うのだが、もしかしたら中国政府が禁止しているのかと疑ってしまう

 そして今回紹介する映画の上海ルージュチャン・イーモウ監督作品
 実はこの映画は1930年の上海(シャンハイ)を舞台にしたマフィアの世界を描いている。
 しかし、ハリウッド映画のマフィアムービーのような派手なドンパチは無く、マフィアの親分に愛された女性の運命を1人の少年の視線から描いた静的な作品。
 しかし、その雰囲気ゆえにマフィア社会の抗争、裏切りの描写が冷徹な印象をハリウッド映画のマフィアムービーよりも感じる。
 それではチャン・イーモウ監督といえば色彩豊かな映像にも魅力があるが、赤色を基調にした映像にも注目の上海ルージュを紹介します

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 1930年、上海が舞台。14歳の少年である水生(ワン・シャオシャオ)が人混みの中で立っている。そこへ水生(ワン・シャオシャオ)の叔父であり上海の暗黒街の大物の唐(とう)親分(リー・パオティエン)に仕えているリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)迎えに来た。
 水生(ワン・シャオシャオ)が住んでいた場所は田舎で、上海のような都会に出てくることに対して夢を持っている。そんな彼の夢を叶えてあげようと手助けをしているのがリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)だったが、水生(ワン・シャオシャオ)がこれからする仕事とは

 水生(ワン・シャオシャオ)がリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)と向う先は唐親分(リー・パオティエン)の豪邸だったが、その途中に水生(ワン・シャオシャオ)は上海の暗黒街の抗争を見てしまう。

 水生(ワン・シャオシャオ)はリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)に唐親分(リー・パオティエン)の豪邸を案内され、その後にナイトクラブへ連れて行かれる。
 その舞台に華やかに歌っているのが金宝(コン・リー)だったが、そんな彼女の華やかさに惹かれるものを水生(ワン・シャオシャオ)は感じるのだが、金宝(コン・リー)は唐親分(リー・パオティエン)の愛人であり、水生(ワン・シャオシャオ)のこれからする仕事とは金宝(コン・リー)の召し使い



 その頃上海では唐親分(リー・パオティエン)と余旦那(リュウ・チャン)の間で抗争が激しくなっていた。
 金宝(コン・リー)は唐親分(リー・パオティエン)から豪邸を与えられていたが、その豪邸に唐親分(リー・パオティエン)が来ることは殆ど無い。
 上海に到着したその日に水生(ワン・シャオシャオ)は金宝(コン・リー)の豪邸に泊まることになるが、彼女は唐親分(リー・パオティエン)の信頼し義兄弟の契りを結んでいる宋兄貴(スン・チュン)と浮気をしていた。
 唐親分(リー・パオティエン)と余旦那(リュウ・チャン)の争いも暫くは穏やかになったように思えたのだが、余旦那(リュウ・チャン)による唐親分(リー・パオティエン)の豪邸襲撃。その襲撃によりリュウ叔父さん(リー・シュエチェン)は死んでしまい、唐親分(リー・パオティエン)も重傷を負う。

 再び抗争激化した上海から危険を避けるために唐親分(リー・パオティエン)は金宝(コン・リー)、そして水生(ワン・シャオシャオ)を連れ、隠れ家である小島に向う。
 金宝(コン・リー)は上海の派手な暮らしから一転して何も無い小島に行くことを嫌がるが、渋々連れて行かれる。 
 その小島に住んでいるのは翠花(チャン・パオイン)と阿嬌(ヤン・チェンチェン)という母娘のみ。

 その小島での生活は水生(ワン・シャオシャオ)にとって、傲慢に見えた金宝(コン・リー)という女性の今までの人生を知ることになり、そして金宝(コン・リー)は翠花(チャン・パオイン)と阿嬌(ヤン・チェンチェン)の母娘に対して徐々に心を開く。
 穏やかな小島での暮らしが続くかと思われたが、やがて小島に唐親分(リー・パオティエン)の部下達がやって来て、その中には宋兄貴(スン・チュン)の姿もあり・・・暗黒街の争いに巻き込まれてしまった金宝(コン・リー)の運命は・・・悲しきラストシーンは是非映画を観てください

 14歳の少年が見てしまった暗黒街の世界とは喧騒とした上海の世界から、母娘の2人だけが暮らす穏やかな生活に幸せを感じたのも束の間、暗黒街の世界の非情さを思い知らされるラストシーンには唖然とする
 まさに14歳の少年が経験する天地がひっくり返ったような出来事は、今後の彼の人生を暗示しているようで悲しい。

 この14歳の少年の夢は現実的であるのだが、そんな現実的な夢をあざ笑うかのように非現実的な世界へ吸い込まれていく少年のこれから歩む人生は純粋な心を持っているだけに尚更痛烈です。

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