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今回紹介する映画黒い罠はオーソン・ウェルズ監督の作品です。ところでオーソン・ウェルズって誰?と思った人にはこの映画はお勧めとは言い難い。
実はオーソン・ウェルズは映画史上の金字塔として名を残す市民ケーンを監督した人だ。市民ケーンってどんな映画?と思われた人には、はっきり言って黒い罠は観ない方が良い
最も好かれている映画のベスト100みたいな企画があれば、だいたいベスト3位までに入ってくる名作である市民ケーン僕は当然市民ケーンは観たことはあるのだが、名作と言われる映画が必ずしも面白いとは限らないとだけ述べておこう。
とりあえず市民ケーンの特徴として、パンフォーカス、構成、音楽の使い方等のような映像表現において高い評価がされている。
しかし、一般的な映画ファンと呼ばれるような人々にとって、映像表現を楽しむために映画を観る人がどれだけいるのか?だいたい映画を観る目的として、とにかく感動した、とにかく笑えた、とにかくハラハラドキドキした、とにかく怖かった、他にはとにかくエロかったのような高揚感を得ることだろう。
市民ケーンからは、そのような高揚感を得られるかどうかは大いに疑問だ
しかし、市民ケーンを観たことがあり、またサスペンス映画の名作である第三の男のような演技者としてのオーソン・ウェルズを知っている人にとっては、かなり楽しめる映画が今回紹介する黒い罠
市民ケーンを観て、そんな凄い映像技術のテクニックが使用されていたことに気付かなかったという人も、今回紹介する黒い罠は大いなる実験精神に溢れていることがハッキリわかる。そして今まで2,000本以上映画を観たことがあると言う人ならば、そう言えばこのシーンやストーリー展開は、どこかで見たことがあったようなと感じることが出来る。
この映画自体は1958年の古い作品ではあるが、実はその後の映画製作に大きな影響を与え、オーソン・ウェルズが実は凄い天才であったことに気付く黒い罠を紹介します
黒い罠 [DVD] | |
オーソン・ウェルズ,チャールトン・ヘストン,ジャネット・リー | |
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新婚旅行の途中で訪れたアメリカとメキシコの国境の町で、メキシコの麻薬捜査官であるヴァルガス(チャールトン・へストン)と新妻のスーザン(ジャネット・リー)は2人を通り過ぎた車の爆発事故に遭遇してしまう
自分の職務に熱心なヴァルガス(へストン)は休暇中であったがスーザン(リー)を近くのホテルへ帰らし、爆発事故の捜査を始める。アメリカ側からクインラン警部(オーソン・ウェルズ)が遅れてやってくる。クインラン警部(ウェルズ)は体の太った老警部であり、片足が不自由であり杖を持っている。しかし、クインラン警部(ウェルズ)は事件については必ず犯人を挙げる男であり、その腕は警官仲間からも慕われている。
爆発した車に乗っていた男女2人のうち男の方は、この町を牛耳る実業家のリネカー氏だった。メキシコ側で仕掛けられた爆弾が爆発したことからメキシコ側の事件として扱うヴァルガス(ヘストン)、アメリカ側で爆発したことからアメリカ側の事件として扱おうとするクインラン警部(ウェルズ)。2人はお互いに協力して捜査することになるが、クインラン警部(ウェルズ)の方はヴァルガス(ヘストン)に対し敵意むき出しで接する。
先に帰されたスーザン(リー)だったが、途中でこの町の麻薬を扱っているマフィアの親分であるジョー・グランディ(エイキム・タミロフ)に捕まってしまう。
ジョー(タミロフ)の兄は現在麻薬関係の事件に絡んでおりメキシコの刑務所に居るが、その担当捜査官がヴァルガス(ヘストン)であり、彼の妻であるスーザン(リー)を脅迫してヴァルガス(ヘストン)を兄の事件から手を引かそうとしていた。
難とかスーザン(リー)はジョー(タミロフ)から解放されるが、せっかくの新婚旅行がヴァルガス(ヘストン)の仕事熱心さから思わぬ方向に進んでしまい・・・アメリカとメキシコの国境の町を舞台に様々な人々の野望の結末、そして爆弾を仕掛けた犯人は?ぜひ映画を観てください
冒頭で爆弾を仕掛ける所から始まり、車が爆発するまでの3分を越えるシーンをワンカットで撮ってしまう有名な?長回し。この映画は長回しのシーンがよく取上げられるが、他にも面白いシーンが多く見られる。格闘シーンのカメラの切り替りのスタイルは今観ても斬新。そして真下から撮るような超ローアングル、録音のやり取り等。
あまりにも実験的過ぎて、何が何だか判りづらい場面もあったりで、全くの予備知識無しで観ると非難の声が出そうだが、逆にちょっと映画の知識が豊富な人ならば、これぞオーソン・ウェルズと拍手したくなるだろう。
しかし、僕は映画は字幕で観るのだが、こんな下手くそな字幕は初めてでした吹き替えで観た方が良いかもしれないです。
ちなみに出演もしているが、監督は前述したようにオーソン・ウェルズ市民ケーンは前述した通りですが、将来は映画監督を目指す人は観るべき作品。それ以外の人は期待せずに観れば、名作映画は凄いと思えるかもしれないです。
僕は監督としてよりも俳優のイメージが強烈。市民ケーン、第三の男はもちろんですが、出番は少ないですがわが命尽きるともの演技も印象に残ります。
実はキャスト陣が豪華です。
主演は数々の名作に出演しているチャールトン・へストンベン・ハー、十戒のような歴史的名作は超有名。そして猿の惑星にも主演でした。個人的には大いなる西部における粗野な牧童の役が印象的です。
チャールトン・へストンの新妻を演じたジャネット・リーは、やはりヒッチコックのサイコが超有名。ちなみに娘さんがワンダとダイヤと優しい奴ら、大逆転、トゥルー・ライズなど有名作品に多く出演しているジェイミー・リー・カーティスです。
そしてマレーネ・ディードリッヒが短いながらも出演しているのが見逃せないところ。この人の声はすぐにわかります。
他にも脇役が個性的で、オーソン・ウェルズって俳優仲間から尊敬されていたんだということがわかります
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