褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008) 意外にも感動したりして

2011年11月14日 | 映画(は行)
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 アメコミ映画のヒット作であるヘルボーイの続編。映画製作の企画において、大ヒットした勢いを活かして続編を撮ってしまえという考え方は、楽して儲けるという点では非常に正しい考え方。確かに続編となれば、たくさんのお金を掛けられるから爆発シーンの規模が大きくなったり、死人がたくさん出たりスケールアップさせることができる。しかし、そこには目新しいアイデアを感じることも無いし、マンネリ化を感じたりして非常に残念な気分になることがあるのは僕だけではないだろう。
 さてシリーズ化された映画で1作目より2作目の方が面白かった映画ってあったかなと考えてみるが、なかなか思い当たらない。ダークナイトバットマン ビギンズより面白かったが、そのテーマ性はこの2作品では大きく異なるし、まるで別物の感じがする。あれぐらいの異なる内容にしなければ斬新性を感じさせることは難しい。
 さて今回紹介するヘルボーイの続編であるヘルボーイ/ゴールデン・アーミーの結果は如何に?

 前作のヘルボーイの面白さは、この主人公の笑えるキャラクターが挙げられるだろう。魔界から誕生した主人公のヘルボーイだが、その厳つい容姿から想像しにくいが人類のために魔界からの生物と戦う善玉ヒーロー。真正面から巨大な敵に男らしく格闘技を臨んでいくところは、まるで殴ったり、投げられたり、絞められたり、往年のプロレスの名勝負アンドレ・ザ・ジャイアントVSスタン・ハンセンを観ているような熱いシーンだ。
 そして外見は怖そうでブサイクだが、大好きな女の子の前ではジェントルマンを装ったり、人情に篤かったり、ちょっと笑えることを言ったり、お茶目な部分もある。そんな主人公のキャラクターが見事に受けた。

 そして今回の続編においては、さらにこの主人公のキャラクターが前作より詳細に描かれていて笑えるし、格闘シーンも大いに楽しめる。前作では大して目立たなかった半魚人でサイコメトリーを駆使するエイブや念力で炎を発することが出来るエリザベスといった脇役にも見せ場が充分にある。
 そして、ビジュアル的な見どころとして、前作以上に気持ち悪さを増した人間以外の生物たち。人間以外の生物が集まっている市場が出てくるが本当に気持ち悪い。『歯の妖精』とか『森の妖精』なんて名前の付けられたキャラクターが登場するが、見た目は妖精どころか化け物及び怪物レベル。
 特に冒頭のシーンにおいて捕まえた魔界からの生き物を数人がかりで人間が取り押さえるシーンは気持ち悪いを通り越して笑ってしまった。他にも肉体の存在しない空気人間が登場したり、人間以外の生物に対するこだわりは他の映画には見られないこの映画の特徴だ。

 ここまでなら単に前作より笑い、気持ち悪さがパワーアップしただけの普通のシリーズ化された続編映画に終わってしまうが、進歩した人間社会に対して警告を発しているところが前作とは大いに違うそして恋愛の要素がかなり重要的な位置づけになっているのは前作からは想像し難くなかなかの驚きだ。そして何と言っても感動できる映画になっていることがさらに驚くヘルボーイ/ゴールデン・アーミーを紹介します

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 昔むかしの遠~い昔のこと。地球上では人間と魔界の生き物との戦いがあり、魔界の王様は恐るべき残忍性を持ったゴールデン・アーミーと呼ばれる軍隊を作り上げる。その結果ゴールデン・アーミーは情け容赦なく人間を抹殺していく。
 しかし魔界の王様は、ゴールデン・アーミーのあまりにも横暴な残虐性に驚き、悲しみ、人間と暫らくの休戦の交渉に入る。交渉の結果、人間は街に住み、魔界の生物は森に住むように協定を結び、世界が滅ぶまでこの協定は結ばれる。そして王様はゴールデン・アーミーを地中の奥深くに閉じ込め、ゴールデン・アーミーを解き放つ鍵である王冠を3つに分ける。その内の2つを王様が持ち、1つを人間が持つようにした。
 そのことに反対したのが人間を信じられないヌアダ王子(ルーク・ゴス)。必ず人間達は約束を破ると言い残し、彼は王様たちの前から姿を消してしまった。

 さて現在において超常現象捜査防衛局のエージェントとして働くヘルボーイ(ロン・パールマン)は、魔界の生き物や怪事件に対して、人目につかないように極秘で任務に当たっていたが、次第に人間たちもヘルボーイの存在に気付き始める。ヘルボーイ(パールマン)が堂々とピースをしている写真が出まわる度に、その対応にFBIの局長であるトム(ジェフリー・タンバー)はヘルボーイ(パールマン)の存在を否定するのに躍起になっている。
 ヘルボーイ(パールマン)の方も任務に負われながらも恋人のエリザベス(セルマ・ブレア)との言い争いが絶えないのが悩みの種。しかも、エリザベス(ブレア)の体にも大きな変化が

 ちょうどその頃、人間の世界では自然が破壊され、どんどん人間社会が発展していくのに脅威を感じたヌアダ王子(ゴス)が動き出す。彼はゴールデン・アーミーを復活させるために3つの王冠を集めようとする。まずはニューヨークのマンハッタのオークション会場に現われ、人間に与えられた王冠の一部を奪い、さらに彼は王様の前に現われ、彼を刺し殺し王冠の一部を奪う。
 そして残り1つの最後の王冠はヌアダ王子(ゴス)と双子の妹であるヌアラ王女(アンナ・ウォルトン)が持ち去ってしまった。ヌアラ王女(ウォルトン)はヌアダ王子(ゴス)から追いかけられることになる。

 オークション会場での事件の知らせを聞いたヘルボーイ(パールマン)達は、現場に向かうが・・・人類を助けようとするために、ゴールデン・アーミー復活を阻止しようと戦うヘルボーイ達の、どこか悲しくなる戦いは映画を観てください



 ヘルボーイが人間のために戦う姿を見て、観賞する我々は純粋に楽しめると思いきや、なかなか意味深なシーンが連発する。化け物同然の姿をした生き物が人間以上に活躍する姿を見て楽しむのも結構だが、この映画に登場する人間達の行いを見て充分に反省する気持ちが生まれれば、なお更この映画を観て良かったと思えるかもしれない
 個人的に不満があるとすれば、ヘルボーイとヌアダ王子の剣を合せての戦いは少しイケてなかったと思うぐらいか。だけど心が純粋な僕はエイブの姿に涙が出そうなぐらい感動しました

 ちなみに監督は前作のヘルボーイに引き続きギレルモ・デル・トロ人間以外の生き物に対するこだわりが感じる映像表現はパンズ・ラビリンスでも大いに感じます。しかもパンズ・ラビリンスに登場するキャラクターが、今回も使われているような気がしたのは僕だけでしょうか?ちょっと最近はこの監督の映画にはまりつつあります

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