褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 ミックマック(2009) 笑える反戦映画です

2011年11月10日 | 映画(ま行)
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 僕は本当に心の底から戦争が無くなれば良いのにと思っているのだが、決して無くならない。だいたい今、現在においても、弾丸、銃弾、手榴弾、ミサイル等の武器がドンドン作られているのだから。しかも軍需産業が財政を支えている国があったりするのだから、そんな国にとっては戦争は大歓迎。テロリストやならず者国家に武器をドンドン売りまくり、戦争をするように仕掛ける。
 そんな現実を想うと本当に腹が立つし、しかも今、こうしている間にも犠牲になる人がいることを考えると悲し過ぎる。煙草メーカーを潰す前に軍需産業をぶっ潰せ

 実は今回紹介する映画ミックマックは軍需産業界を痛烈に皮肉った映画です。この映画の主人公は幼い時に父親を戦場の地雷による爆死によって亡くしており、そして父親が亡くなってから30年後、発砲事件による流れ弾が自分の頭に命中。難とか命は助かるものの、頭の中に弾丸が残ってしまう。そのことが原因で仕事と家の両方をいっぺんに無くしてしまうとても可哀想な人こんな酷いことが父や自分に次々に降りかかってきたら、さすがに我慢ならない。
 よって頭の中に弾丸が入ってしまったままこの先の人生を過ごさなければならない主人公は、軍需産業界の社長に壮絶な復讐を開始する・・・のかと思ってたら、この復讐の方法がとんでもなくショボ過ぎて、小学生の子供が考えつくようないたずらレベルに見える可笑しさだ。

 そして復讐を手伝ってくれる仲間たちが、ありえないぐらい1人につき、本当に一芸しか出来ないような面々であり、どこか微笑ましさをこの仲間から感じる。あのジョージ・クルーニーをリーダーにして、ブラッド・ピットやマット・デイモンなどがチームを組んでカッコ良く、そして鮮やかに大金を奪う手口を見せてくれる強盗集団であるオーシャンズを想像してはいけない。本当にこんな仲間で復讐できるのか心配になるぐらいだが、相手の軍需産業の社長さん達も、かなりの間抜け振りを発揮する。もし本当に軍需産業界の偉いさんがこんなにアホばっかりだったらどうしようとなんだか不安になってきた
 何だか台詞は少なく、やたら顔のドアップのシーンが多い、とっても笑える反戦映画のミックマックを紹介します

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アンドレ・デュソリエ,ニコラ・マリエ,ジャン=ピエール・マリエル,ヨランド・モロー
角川書店


ミックマック [Blu-ray]
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角川書店


 1977年(?)の西アジアの戦争地帯において、地雷が爆発。その爆発によって幼い少年のバジルの父が死亡してしまう。そして30年後、成長したバジル(ダニー・ブーン)がレンタルビデオ店で働いていた時のこと、発砲事件に巻き込まれて流れ弾が自分の頭に命中難とか命は助かるものの弾は頭の中に入ったまま。
 退院したものの家は無くなっており、働いていたレンタルビデオ店は既に新しい女の子が自分の代わりに入っており、仕事も無くなってしまう。

 バジル(ブーン)は仕方なく、外で寝て、路頭でパントマイムをする生活を強いられてしまう。そんなある日、バジル(ブーン)に斬首刑になりかけたと話すブラガール(ジャン=ピエール・マリエール)と言うおじいさんから声を掛けられる。
 バジル(ブーン)がブラガール(マリエール)に付いて行くと、そこはガラクタ再生工場でとても個性的な人達が住んでいた。やたら体の柔らかい女性、あらゆることを一目で計算してしまう女性、人間バズーカーでギネスの記録を持つ男性、元民俗学者で言語オタクの男性などなど。

 新たな人生を歩み出そうとしたバジル(ブーン)だったが、ガラクタ集めの最中に、自分の頭の中に入っている弾のメーカー会社と父を殺した地雷の会社のメーカー会社を発見して・・・バジルとその仲間たちが仕掛ける軍需産業会社への笑えるイタズラはぜひ映画を観てください



 台詞が少なくて、社会批判が込められているところはジャック・タチ監督の名作ぼくの伯父さんを思い出させます。しかし、この作品はフランス映画ですが反戦メッセージをユーモアで表現してしまうところが凄い。日本で反戦映画を撮る場合に、このようなユーモアを混ぜて表現すると何かと批判されてしまいそうです。
 ちなみにフランス製の反戦映画のお勧め作品と言えば、古い映画ですがまぼろしの市街戦がお勧め。殆ど人権問題に引っかかっているような内容が含まれている気がしますが、悪いと思いながら笑ってしまう映画です

 さて監督は多くの人々を幸せな気分にさせた大ヒット映画のアメリジャン=ピエール・ジュネ顔のドアップの多いところや、数々のシーンにおいてアメリと共通点が見られます。
 他にちょっと気味悪いファンタジー映画のロスト・チルドレンや究極の恋愛映画のロング・エンゲージメント等も良いですが、もっとお勧めしたい映画がデリカテッセン出てくるキャラクターや登場人物が個性的で、ちょっと変わった映像、ちょっとだけグロテスクで、大いに笑えて更に感動できる?本当に贅沢な映画です。

出演者では人間バズーカーのドミニク・ピノンジャン=ピエール・ジュネ監督作品の常連ですが、この人の顔は本当に変わりすぎですこの人の代表作と言えば、先述したデリカテッセンにおける主役です。デリカテッセンロスト・チルドレンの頃は本当に変な顔でしたが、今回は意外にも少しだけまともな顔になっていました。

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コメント (2)
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