褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 ボーン・アルティメイタム(2007) 最終決着です

2013年08月31日 | 映画(は行)
 ボーン・アイデンティティボーン・スプレマシーから続く、ボーン・シリーズ三部作の最終章(その後にボーン・レガシーなるものが登場してきたが)。ようやく自分がCIAによって作られた暗殺者であることはわかってきたが、未だに自分がCIAにリクルートされた経緯が思い出せず、何よりも自分の本名、正体がサッパリわからない主人公のジェイソン・ボーン

 そんなジェイソン・ボーンが愛する人を失った苦しみに耐え、自分が行ってきた数々の人殺しの罪の意識に悩まされながらも、ようやく自分探しの旅に終止符を打つストーリーが今回紹介する映画ボーン・アルティメイタム
 ちなみにアルティメイタムの意味は最終通告のこと。しつこく自分の命を狙ってくるCIAに対して、最終通告を叩きつける人間など世界広しと言えどもジェイソン・ボーンぐらいなものだろう。

 とにかく悲壮感漂う主人公のジェイソン・ボーンが世界中を逃げてばかりいたのでは夜もぐっすり眠れないと、自らがジェイソン・ボーンが誕生した場所へ乗り込み、最終決着をつけに行くストーリー展開とは如何なるものか。
 すっかりCIAによるトレッドストーン計画も闇に葬られようとしていたが、イギリスの新聞記者のサイモン(パディ・コンシダイン)はトレッドストーン計画の全貌を掴み、しかも新聞の一面にジェイソン・ボーン(マット・デイモン)の写真を一面にでかでかと載せて、世間に公表しようとしていた。
 ボーン(デイモン)はサイモン(コシンダイン)との接触を試みようとするが、時を同じくしてトレッドストーン計画の全貌が世間に大きく知らされるとイメージダウンを免れないCIAもサイモン(コシンダイン)抹殺に動き出す。
 サイモン(コシンダイン)はCIAが放った殺し屋に銃殺され、ボーン(デイモン)はサイモン(コシンダイン)が残したメモから情報源がスペインのマドリードにあるCIA支局であることを突き止め、その場所へ向かうが再びボーン(デイモン)はCIAから命を狙われてしまう・・・

 決して自分から武器を持たずに、カミソリで向かってくる相手に対して、その場にあったタオルで対抗するなど非常に勿体ない精神に溢れた主人公に好感が持てるし、しかも格闘シーンが観ていて追いつけないほど早い。このスピード感に置いてけぼりを食らってしまうご年配の人も居そうだが、個人的には非常に斬新で面白く感じる。

 そして単なる逃亡劇に終わらず、昔からの馴染みの女の子が殺し屋に追われているのを、ボーン(マット・デイモン)が殺し屋を追いかけ、さらにそのボーン(デイモン)を地元の警察が追いかける。二重三重に張り巡らせた追いかけっこのシーンに対して、さらにモロッコの美しい背景も重なり、観光気分も味わえるアクションシーンが楽しめる。
 とにかく仲間になりそうな人間を遠くから携帯電話で指示して逃がそうとし、自らを追いかけてくる暗殺者から逃げるだけでなく、逆に暗殺者を追いかける側に回ったりで、本作でもボーン(マット・デイモン)の忙しさは相変わらずだ。

 そして本作でも後半にやってくるカーアクションシーンが激しくて楽しい。けっこう車同様にボーン(マット・デイモン)自身は血まみれで、ボロボロになりながらも、最終決着をこの場でつけるんだという心意気、悲壮感が観ている我々に伝わってくる。
 シリーズ物で三作通して面白さを維持した作品を思い出すのが非常に困難だが、ボーン・シリーズは三作通して面白く、締め方も完璧(ボーン・レガシーはとりあえず横においといて)。
 まだこのシリーズを観たことが無いという人、リアリティを感じるアクション映画を観たい人、マット・デイモンが好きな人・・・等だけではなく万人に自信を持ってお勧めできる映画です

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 監督はボーン・スプレマシーから引き続いてポール・グリーングラス。スピーディーな演出は今回も冴えまくり。同じくマット・デイモン主演のグリーン・ゾーンがお勧め。

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