日本に比べて歴史が浅く、歴代のイギリス(イングランド)国王をずっと並んでいるのを見ていても、ほとんどがロクでもない奴ばかり。そんな中でも暴君として名高いのが、あのエリザベス女王の父親であるヘンリー八世だろう。ヘンリー八世が登場する映画は多く、なかなかの傑作が多いが、その中でも彼のやりたい放題で卑劣っぷりが描かれているのが今回紹介する1000日のアン。
しかしながら本作はタイトルから想像できるように、ヘンリー八世の王妃アン・ブーリンの生き様を描いた映画。誰もヘンリー八世の暴走を止めることができないが、そんな中で被害にあったのがアン・ブーリンであり、英国が世界の覇権国家としての礎を築くことになるエリザベス女王の母として知られている。
さて、1000日間を王妃として駆け抜けたアン・ブーリン。ヘンリー八世との愛と憎しみのドラマのストーリーの紹介を。
16世紀のイングランド。ヘンリー八世(リチャード・バートン)は妻のキャサリン妃(イレーネ・パパス)が女しか生まずに、世継ぎとなるべき男子を生まないことに飽き飽きしていた。
しかし、ヘンリー八世は宮廷で若くて美しいアン・ブーリン(ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド)に一目ぼれ。露骨にアン・ブーリンに近づくのだが、彼女には既に婚約者がおり、しかもヘンリー八世がアンの姉であるメアリーに対して酷い仕打ちを知っている彼女はヘンリー八世を拒否する。
しかし、それでもヘンリー八世はアンを諦めない。自らの権力を活かして、彼女の婚約者を別の女性と結婚させ、カトリック教会と対立し、キャサリン妃と離婚してアンと結婚することに反対する側近を次々に粛清する。
いかんなく独裁者ぶりを発揮してアンを妻に迎えることに成功するのだが・・・
ヘンリー八世のイギリスといえば、まだまだ弱小国家。本来ならば外国からのプレッシャーで押しつぶされそうな状況なのだが、この王様はそんな時でも女性にうつつを抜かす。
しかし、日本人が理解しにくいのは一国の王様といえども、自分勝手に離婚できないこと。当時はカトリック教会からの許しが無ければ離婚できない。
こういう映画を観るとカトリック教会のローマ法王と国の王様の関係というのが、世界史が苦手な人でも少しはわかった気分になれる。
そして、本作で描かれる王様と女性の関係を見れば、イギリスの王室と我が国の皇室の違いがよくわかる。なぜ我が国ニッポンは二千六百年以上も万世一系の天皇家を頂くことができたのか
そしてイギリスはなぜ世界史上において最重要人物として挙げられるエリザベス女王が誕生したのか
万世一系の男系を貫いてきた我が国ニッポンと、有名な女王が何人か誕生したイギリス。本作を観れば英国の王様がいかにして女性を排除してきたかわかるし、実は皇室こそ女性を受け容れてきたことに思い当たる。そして、本作から今や日本でも盛んに議論されている女系天皇の容認など、あり得ないことがよくわかるって、ちょっと強引な俺の思想の押し付けか?
たった1000日だけ王妃だったアン・ブーリンの人生、そしてその後に続く史実を思うと、やはり歴史は女でつくられるのかも?と思わせる。
歴史映画が好きな人、ヨーロッパの王様って凄いと勘違いしている人、よく世界史の教科書にでてくる宗教改革という言葉の意味がわかっていない人、最近は大して偉くもない憲法学者が叫ぶ立憲主義なんて意味のない言葉を使いたがる馬鹿な国会議員などにはお勧め映画として1000日のアンを紹介しておこう。
しかしながら本作はタイトルから想像できるように、ヘンリー八世の王妃アン・ブーリンの生き様を描いた映画。誰もヘンリー八世の暴走を止めることができないが、そんな中で被害にあったのがアン・ブーリンであり、英国が世界の覇権国家としての礎を築くことになるエリザベス女王の母として知られている。
さて、1000日間を王妃として駆け抜けたアン・ブーリン。ヘンリー八世との愛と憎しみのドラマのストーリーの紹介を。
16世紀のイングランド。ヘンリー八世(リチャード・バートン)は妻のキャサリン妃(イレーネ・パパス)が女しか生まずに、世継ぎとなるべき男子を生まないことに飽き飽きしていた。
しかし、ヘンリー八世は宮廷で若くて美しいアン・ブーリン(ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド)に一目ぼれ。露骨にアン・ブーリンに近づくのだが、彼女には既に婚約者がおり、しかもヘンリー八世がアンの姉であるメアリーに対して酷い仕打ちを知っている彼女はヘンリー八世を拒否する。
しかし、それでもヘンリー八世はアンを諦めない。自らの権力を活かして、彼女の婚約者を別の女性と結婚させ、カトリック教会と対立し、キャサリン妃と離婚してアンと結婚することに反対する側近を次々に粛清する。
いかんなく独裁者ぶりを発揮してアンを妻に迎えることに成功するのだが・・・
ヘンリー八世のイギリスといえば、まだまだ弱小国家。本来ならば外国からのプレッシャーで押しつぶされそうな状況なのだが、この王様はそんな時でも女性にうつつを抜かす。
しかし、日本人が理解しにくいのは一国の王様といえども、自分勝手に離婚できないこと。当時はカトリック教会からの許しが無ければ離婚できない。
こういう映画を観るとカトリック教会のローマ法王と国の王様の関係というのが、世界史が苦手な人でも少しはわかった気分になれる。
そして、本作で描かれる王様と女性の関係を見れば、イギリスの王室と我が国の皇室の違いがよくわかる。なぜ我が国ニッポンは二千六百年以上も万世一系の天皇家を頂くことができたのか
そしてイギリスはなぜ世界史上において最重要人物として挙げられるエリザベス女王が誕生したのか
万世一系の男系を貫いてきた我が国ニッポンと、有名な女王が何人か誕生したイギリス。本作を観れば英国の王様がいかにして女性を排除してきたかわかるし、実は皇室こそ女性を受け容れてきたことに思い当たる。そして、本作から今や日本でも盛んに議論されている女系天皇の容認など、あり得ないことがよくわかるって、ちょっと強引な俺の思想の押し付けか?
たった1000日だけ王妃だったアン・ブーリンの人生、そしてその後に続く史実を思うと、やはり歴史は女でつくられるのかも?と思わせる。
歴史映画が好きな人、ヨーロッパの王様って凄いと勘違いしている人、よく世界史の教科書にでてくる宗教改革という言葉の意味がわかっていない人、最近は大して偉くもない憲法学者が叫ぶ立憲主義なんて意味のない言葉を使いたがる馬鹿な国会議員などにはお勧め映画として1000日のアンを紹介しておこう。
1000日のアン [DVD] | |
リチャード・バートン,ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド,イレーネ・パパス,アンソニー・クエイル | |
復刻シネマライブラリー |
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