褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 96時間(2008) 父の日に観たくなります

2014年06月14日 | 映画(数字、アルファベット)
 父親が一家の大黒柱という考え方は、はるか昔の事。今や父親の存在なんかは金を稼いでくることしかメリットが無く、ましてやすっかり仕事もせず隠居同然の生活をしているオヤジなんかは粗大ゴミみたいなもの。今の時代、父親には威厳なんかは微塵もなく、特にお年頃の女の子にとって父親なんかはウザイ存在でしかない。
 しかし、今回紹介する映画96時間の主人公のお父さんのような強くて頼もしい姿を見せられると、日頃は父親に感謝することなど全く無くても、父の日ぐらいは何かプレゼントを贈ろうと思う気になるはずだ。
 とにかく愛する娘のために猛ハッスル振りを見せるお父さんの大活躍が楽しいストーリーとはいかに。

 かつてはCIAの秘密工作員として国のために働いていたブライアン(リーアム・ニーソン)だが、今は引退してカリフォルニアで隠遁生活を送っている。別れた元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)は大富豪と再婚しており、娘のキム(マギー・グレイス)はレノーア(ファムケ・ヤンセン)の方に引き取られていた。そんなブライアン(リーアム・ニーソン)の唯一の楽しみは愛娘のキム(マギー・グレイス)と会うこと。
 ところがある日のこと、キム(マギー・グレイス)は女友達と一緒にフランスへ旅行すると言い出してきた。当初ブライアン(リーアム・ニーソン)は彼女がまだ17歳であることを考慮して、海外旅行に行くことに反対していたが、娘の自主性を重んじるレノーア(ファムケ・ヤンセン)達に押し切られ、結局は娘のフランス旅行行きを認めてしまう。しかし、ブライアン(リーアム・ニーソン)の悪い予感は的中。娘と女友達は何者かに誘拐されてしまう。
 ブライアン(リーアム・ニーソン)は、元CIAのコネと僅かの情報から96時間以内に娘を助け出さなければ永遠に出会うことができないことを悟ってしまう。どう考えても絶望的な状況だが、愛する娘を救出するためにパリへ向かうのだが・・・

 俺なんかは『もう17歳の娘なんだから海外旅行ぐらい行かさせてやれよ!』なんて思うのだが、実際に17歳の娘を持つ父親にとっては一大事。特に笑顔がキュートな17歳の娘が自分の知らない所で何をしているのかを想像するだけで落ち着かない。実際にリーアム・ニーソン演じるお父さんは娘に対して超過保護であり、超甘々。しかし、このお父さんは前半は娘にデレデレのダメ親父なのだが、娘が誘拐されたことを知ってからのスーパーパパ振りが凄いし、面白い。
 CIAで鍛え上げられた格闘能力、何時間も睡眠もせずに必死に娘を探し回ることができる体力、娘を探し出すためという理由はあれど悪役を更に上回る拷問シーン、そして見せしめのために、全く事件に関わっていない人の腕に銃弾をぶち込むシーン。しかもその時に吐く台詞が『そんなキズは軽い』だってさ。しかも自らが絶体絶命のピンチに陥った時の火事場の馬鹿力を見せ付ける場面においては、その姿から前半のダメ親父っぷりなど全く感じさせない。
 そして本作の印象的なシーンとして、誘拐される直前までのお父さんと娘の携帯電話でのやり取り。短い時間のやり取りだが、たったこれだけのシーンが恐ろしく重大な情報を得ることになるとはチョッとした驚きと感動を得る。単純明快なストーリーの中に面白い工夫を凝らした名場面だと個人的には思う。

 それはさておき、この世の中には普段は自分の父親に対してガッカリしている人も多く居ると思うが、きっと本作を観た後はアラ、不思議!?。なんだか急に父親が頼もしく見えてしまう人もいるはずだ。父の日も近いことだし、父親の有り難さを感じることができる96時間をお勧め映画として挙げておこう

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 監督はピエール・モレル。フランス製のリアルアクションが堪能できるアルティメットがお勧め。

 主演は今や名優の域に入っきたリーアム・ニーソン。スティーブン・スピルバーグ監督のシンドラーのリストでスターの仲間入りを果たして以来、多くのヒット作、名作に出演。今回は1998年に公開されたジェフリー・ラッシュと共演したレ・ミゼラブルをお勧めに挙げておこう。

 そして元妻役のファムケ・ヤンセン。この人を有名にしたのはX-メンにおけるジーン・グレイ役でしょう。蛇足ですが本作ではすっかり老けてしまいました。

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2 コメント

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Unknown (けん)
2012-02-03 01:44:43
単純明快のアクション映画!
十分に楽しめました♪

ホント、娘の為ならなんでもアリのオヤジ。
カッコウ良すぎです☆
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けんさんへ (ディープインパクト)
2012-02-04 21:36:42
 コメント&TBありがとうございます。娘のために戦うだけのストーリーですけれど、面白いですね
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