しげるの自遊学

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時間どろぼうの正体

2010-05-22 20:48:17 | Weblog
 ついこの間、お昼のテレビ番組を見ている時、福岡伸一という大学の教授が出演していました。今まで聞いたことのないような話がぽんぽん出るので、とても不思議な気分になったものです。

 というわけで、急いでこの人が書いた本を買い求め読み始めたところです。1冊目は「生命とは何か?」、あと1冊は「動的平衡」。

 一日が瞬く間に終わる、或いは一年があっという間に過ぎる。子供の頃はもっともっと一年が長く、充実したものだったのに・・・・・・。なぜ大人になると時間が早く過ぎるようになるのか、誰もが感じるこの疑問は、ずっと古くからあるはずなのに、なかなか納得できる説明が見当たらない。この難問に生物学的に考察してみよう。(本からの引用)

 年をとると一年が早く過ぎるのは、「分母が大きくなるから」ではない。実際の時間の経過に、自分の生命の回転速度がついていけていない、そういうことなのである、と。私たちが時間の経過を「感じる」、そのメカニズムとは・・・。(分母=三歳の子供にとっては、一年はそれまで生きてきた全人生の三分の一。八十歳の私にとっては、一年は八十分の一か?いや、これは違う)

 人のみならず、生命あるもののすべてについて、いろいろ感じることの多い今日この頃です。

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか
福岡 伸一
木楽舎

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