妻が妹達と京都へ行ったので、今日は、一人で上野の東京都美術館へ「モネ展」を見に行った。
開催は今月の13日(日曜日)までだから、多分混んでいるだろうと覚悟はしていた。案の定、混んでいる。先ず、入場券を買い求めるのに並ばなければならない。やっと、入場券を購入したものの、館へ入場するのにまた並んで待たねばならない。それから、入場はしたものの、なかなか前には進めない。ここでは忍耐が肝要なのだ。Wait, wait and wait. 映画「カサブランカ」の冒頭のセリフを思い出してじっと耐える。前に進めないから立ち止まっていると、後ろから押される。やれやれ、とんだ難行苦行だ。そして愚かにも、モネのすべての作品が見れるものと錯覚していた。(実際には、そんなことはあり得ないのに) それでも、じっと耐えながら、本物に出会った感激をかみしめていた。
見終わると、否応なしにショップへ押しやられる。やれやれ、ここもごった返している。そしてレジへ行く道のりがなんと遠いことよ。最近は、並んで待つというようなことは避けていたのだが、今日という日は、いやというほど待たされたのだった。
帰りの電車の中で、モネの館へ行ったのはいつだったかなと考えていたのだが、正確には思い出せなかった。家に帰って調べたら、それは2000年だった。随分前の話だ。モンサンミッセルへ行って、パリに戻る途中だった。
(上野公園で撮影)