枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

木枯らし吹いて

2010年01月13日 | Weblog
 勤務先を出た途端、空っ風に飛ばされそうになる。おっとっと!!ちゃぶいではないか。質流れ出なくてよかったが、身も心も氷つくようです。これぞ冬の醍醐味なんですが、ちょっと怯んでしまいましたぁ。勤務先で『雪女』の話をしたばかりに、ぎくっとしました。牡丹灯篭、番町皿屋敷、耳なし芳市、のっぺらぼう、猫又に安達ケ原の鬼婆、那須の殺生石の覚えている限りを話したのです。

 何しろ、食べることしかすることがない。退屈だから寝とく。と言うのを、立て板に水の如く話して、眠気を覚ませてあげました。小泉八雲を読んでいたことに感謝。当然はしょって話すのですが、誰も知らないのをいいことに、覚えている限りで言ったのです。まあ2階でもあり少しばかりの階段もありましたから。

 駐車場に向かう宇宙には、煌く星の群れが瞬く。うっきゃぁ♥き・綺麗だあぁ。思わず知らずため息が出るね。大気が澄んでいるから、その美しさは例えようもない。オリオンもプレアデス星団にも一瞬、魅せられてしまう。プレアデス星団は、おうし座にあります。アルデバランも際立っています。

 大犬座のシリウスも、子犬座のペテルギウスも天を翔ける。オリオンの三ツ星、ベルトのところには、倍率のいい望遠鏡で覗けば、オリオン座大星雲M42があり、そこには馬頭星雲が観えます。まあ、肉眼で観えないまでも、そういった星団や星雲があることを知りながら、眺めてほしいもの。ああ、あの辺かな?と見当をつけて観上げてもらいたい。

 木星も、かなり西に移動しましたが、踏ん張っております。今は、下弦の状態ですから、好条件で観測できます。火星も近づいていますね。宇宙の広がりは、人類の誕生につながり、やがては拡張し終えて、ブラック・ホールに飲み込まれて、消滅するのだそう。あらゆる全て、一切が無くなる。人類だけが滅びるのではなく、宇宙そのものが消えるのだ。何者も其処から逃れられないのだそう。

 光瀬龍の『百億の昼と千億の夜と』を思うよ。謎の物質、オリハルコン。謎を解く鍵。阿修羅王の嘆き。弥勒とは如何に。彼は何処に流離っているのだろうか?宇宙を観上げる度に、壮大な抒情詩を脳裏に浮かべる。アトランテスの消滅が始まりで、神は過ちを犯したのか?全知全能の神自体、存在するのだろうか。

 枇杷葉の花芽が、蜜蜂の飛ばない寒空に突っ立っている。どの路、実はならないのだから、いただいて来ようか。等と、一人あぐねる。しかしもったいない。あの大木をそのままにして。世のため人のために使わせてもらおう。通過する度に、残念でなりません。
 冬眠前の雨蛙です。暫しの間を癒しておりました。

 
コメント
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