枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

卯の花の匂う垣根に・・・

2010年05月18日 | Weblog
 白い花が田の石垣を覆うように垂れている。蜜蜂が忙しげに飛んでいる。祖母や、両親が草刈をしたり、畦を直して、水を入れるように鍬を振るう。朝夕の涼しい時間に、出てすればいいのにと思っていた。よりに依って、汗が流れる日中に、何がうれしくて働くのだ。木陰を求めて、移動する私に、祖母は気づかぬように傍に近づき、百足や蝮の居ないことを確かめる。今思うと、自然を侮っていたのです。

 庭の水遣りをしていたら、近所の小母さん連中が通りかかって、枇杷のことを尋ねる。枇杷がいいというのは知っているが、どうすればいいのか?と問われる。お茶で飲んでください。と言うと、新芽かなぁ?と、新茶の連想で聞く。枇杷葉の場合は違うこと。古い葉で、ごわごわしたのです。お茶は、薬缶に入れて煎じ、焼酎なら、寒中の葉を漬けておき、湿布したり、切り傷や、擦り傷に効きます。と話すとひどく感心してくれた。

 枇杷の実は食べれるン?と言うので、これは、市販の枇杷の実の種を植えて、何年かしたら、実が生ったんですよ。これまた感心してくれる。何だかほしそうにしておられたが、珍しいのかな?田舎ゆえ、何処にでも生っています。我が家が、道路沿いで、袋をかけているので目立つのだ。他人の物はよく見えます。私は自分で作った方がいい。と思いますが、苦労しないで食べようと思うのでしょう。

 Bさんは、謙虚で効率よく動く。今日も汗びっしょりになって、心配りをしていた。自分がしんどいとか、楽をしようとかは考えてもいない。めんどくさい思いもない。私は自分のできる範囲しか動けない。つまりは、Bさんが素早く気づいて動く。ほとんど人の倍は仕事をしている。Bさんと勤務をしていると、手抜きをしない分、仕事が捗るのだ。Bさん、ありがとう。いつも足手纏ばかりでごめんなさい。

 Bさんの凄いところは、いつも相手のことを考えていること。誰に対しても、どんな時でも、自分のことは後回しです。こちらの想いを無駄にしない。感謝の心と態度が常で、かといって、決して威張ったりはしません。喧嘩をしない。思慮深い。冗談が通じないこともありますが、小母さんギャグなので、きっと困惑してしまうのでしょう。

 そんなBさんに、私は考え違いをしていました。深く反省するところがあります。何よりも私は、そういった仕事上の迷惑を、これでもかとかけていました。きっと、Bさんは呆れて沈黙していたのでしょうね。それをわからせてくれたことを感謝します。明日からは、小母さん根性を捨てなくちゃ。言葉の持つ意味を理解して、話すということに気をつけよう。

 明日と明後日の勤務をしたら、休憩が入ります。近くにバラ園があるので、友人と行くのです。弥二喜多道中になるようです。管理している人たちは、70歳以上の方ですが、生きいきとして働いておられます。昔取った杵柄なのでしょう。趣味の範囲で楽しめるのはいいですね。バラは、咲いているときだけをみるのではなく、1年を通じてポイントを押えていなければ、綺麗には咲きません。どんな物も、自然に対しては同じですね。

 生協の枇杷を買ったのですが、ハウス物かな。美味しくないですね。最も、木で熟すまでは待ちませんから、仕方のないことですが、甘味も果汁も少ない。我が家の枇杷は、頬っぺたが落ちるくらいに、甘酸っぱくて美味しいです。この写真は、生りはじめて3年目の豊作です。チャボの卵くらいですが、甘さは別格でした。蟻んこが剥いた皮に群がってきて、あっという間に運んでいきましたね。
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