枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

赤ん坊は、不可解な生き物

2010年09月22日 | Weblog
 新しい生命の誕生は、自然界では日常的に行なわれているが、人間界では、そうもいかないようだ。子どもが授かりたくて、お百度を踏むような気持ちの人たちも居るし、そうでない人間も居よう。だが、忘れてならないのは、自分も赤ん坊だった。育てられ方はどうであれ、大人になっているのは、この世に産んでくれた親が居るということ。どんな親も、最初から育て方を知っていた訳ではない。泣いていることしかできない、小さな生き物を曲がりなりにもわが子と認識して、可愛いと思えるのは、産後の精神状態にもよろう。

 お腹の中に居る時には、生まれたら。という期待や希望の数々があっただろう。しかし赤ん坊は気紛れだ。その小さな体の何処に、それほどまでのパワーがあるのか?と思うほど泣く。喧しい。と怒鳴ったり、叩いたりすれば、止む訳ではない。お乳を含ませても、おむつを替えても同じで、何としても泣き止まないことがある。赤ん坊は、ひたすら泣くという手段しか使えない。でも、子どもを育ててきたり、その鳴き声のトーンで、訴えていることがわかるのは、歳の功かもしれない。

 こんなふかふかの布団は厭だ。だっこしてよ。お腹の中に居たように話しかけてよ。着ている物が合わないの。洗剤を変えて、風呂の残り湯で洗って。こわいよ~。一緒にねんねして。この臭いは嫌いなの。人工的な臭いでなく、風の匂いを嗅ぎたいの。空気が澱んでいるのはいや。鳴き声での調子や、変化を見てやれば当然のようにわかることがある。自分の生活のパターンを、そのまま赤ん坊に馴染ませようとしても、最早人間として成長しようとしているのだ。泣くのは止まない。

 快適な生活の、しかも便利な物に囲まれた現状では、赤ん坊の言い分には気づかない。間違いか正しいかは分からないが、年寄りのいうことにも、耳を傾けてほしい。特別にも格別にも、神経質にならないで、おかあさんが産まれてくれたことに感謝することだと思う。即ちそれは、自分を産んでくれた親への感謝に値する。産後1ヶ月は床に居て、授乳することだけを行い、食べることはむろんのこと、生活の基本に戻ることは無理なのだ。でも、事情もあることだから止む無くであれば、枇杷葉茶をお薦めしたい。

 枇杷葉茶には、精神の昂ぶりを押さえて落ち着かせ、気持ちを和らげる働きがある。またお乳の出もよくする。けれども、何がストレスになるかは、本人にしかわからない。或いは本人にもわからなくて、どうしていいのかお手上げなのかもしれない。赤ん坊は、産まれた途端に手を取る。のではない。自分でできないのだ。手もあれば、足もあるが、まだ自分ではできない。況してや言葉を喋れない。それは赤ん坊だからだ。大人ではないからだ。

 私にも、そういった想いで、大きくなった娘が居るが、今思うと、その時にはわからなかったことが、最近はわかる。まあ、なにしろ頼れるのは親である私だけ。未熟であろうがなかろうが、娘にとっては私だけだったのだ。当時には、泣きたいのはこっちだ。と思っていた。幸いにお乳は充分過ぎるほど出た。片時も傍を離れられない。しかたなくいつも負ぶっていた。抱っこでは何もできない。取り敢えずは安心できた。娘は、背中で眠るばかり。

 娘の首が据わってなかった時には、座布団に包んで紐をかけ、おいこで負ぶっていた。それで猫背になったのか?農家であったから、何処に行くのも一緒だった。家に置いてなど、気になって仕事どころでない。そういった生活であったから、多少の悩みは自然が解決してくれた。今は、一歩家に入れば、そこから出なくてもいい。同時に、何処に居ても危険があり、心が休まらない。子どもを産み、育てることは、大変なエネルギーを必要とするし、消耗もする。

 赤ん坊は気紛れで、不可解な生き物だと思えばいい。無理をしない程度に、していけばいい。育児書やパソコンだけの情報でなく、近所の年寄りに聴いてみよう。人間としての基礎さえ間違えないなら、赤ん坊は育つ。自然が育んでくれる。親の思う通りの子供には、決して育ってはいかないものだ。また、育っていくほうが怖いよ。何よりも自分がそうあれば、子どもは路を違えない。赤ん坊と言えど、生きているのだ。言葉が喋れないだけで、ちゃんと話しているよ。

 今年は、ヘレン・ケラーが生まれて、130年だそうですね。彼女は、盲ろうあでありながら、その弛まぬ努力に依って学び、人間はみな等しく平等であると訴えました。地球には様々な肌の色や、ハンディを持っている人がいます。けれども、自分では何もできない。と泣いてばかりではありません。和波孝禧さんは、そのヘレン・ケラーさんにお会いされたそうですが、数年前、私はコンサートに行けて、長年の夢が叶いました。和波さんの、ヴァイオリンの音色に心打たれました。まさに努力の結晶です。

 ガラス容器に入れた、枇杷葉茶です。花芽茶や種茶は、これよりは少し色が薄いです。味や匂いはありません。飲み続けていると、体臭が消えます。肌が艶やかになります。美白効果もあります。ニキビや吹き出物にも効きます。難点は、色がつくと落ちません。
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