虫の声

　帰る道々の、自分のお腹の音です。今日も、無事に勤めをしました。従って、お腹が空きました。虫の声がしたのです。このところ、梅干に凝っていて、ちょっぴり醤油を垂らしては頂くのだ。すっぱぁ～！体にはこの酸味が効くのだそう。贅肉もつきにくい。っていうか人間関係に疲れて、食欲がない。家に居たいなぁ・・・。でも、それでは困ることも出てくる。貯まらないけど、なんとか生活しなくてはならないです。

　月が美しい。なんという輝きだろう。軟らかな光なのに、この地上に満遍なく降り注ぐ。森の木にも、花の上にも、人々の住む家々の窓にも。病気の人の窓にも、元気な人の所にも同じように照らす。唯、受け取る人の心には、其々に違った思いに変えて届く。月は、一つしかないのに、こんなにも大勢の生き物に、或いは生命反応のない物にさえ共有される。凄いなぁ。月の光を浴びると、気が狂う。って云うよ。

　台風の影響かどうかはわからないが、豪雨による被害が続出している。我が家の銀河は、乳癌の被害にあい、枇杷葉エキスを塗布してやるが、なかなかの日数がかかる。根気あるのみ。赤剥けの肌に枇杷葉エキスをスプレーする。銀河は、そこの辺りをひたすら甞める。そこから口に入りもする。一度、口に流し込もうとしたが失敗。吐かれてしまった。

　グループホームは、介護施設の死角を狙って、虐待が起き易い。全く孤立してしまうこともあれば、地域に開かれた施設になることもある。しかし、どういったことであれ、資格を持った人間が、誰にもわからないであろうと、平然と弱体をやることです。わかっていますよ。やられた本人が一番よく知っています。本能的に嫌悪します。

　そういう行為をする者に、印象として残ることは、特徴のある匂いです。加えて、心の中の呟きです。こういうのははっきりと脳波に記憶されます。認知症であっても、強烈に印象づけられます。目の見えない人が、犯人の顔を直接には見えないのに、直感としてわかるのには、こういったことが要因である。実際には、見える人よりは確実です。

　急に涼しくなった影響でか、百日紅の花色が殊に美しい。どこといって目立たない花だが好きで、あちこちに植えてある。朝顔も、ロイヤルブルーの際立ったのが、目を引く。揚羽蝶が飛び交う。先日も、麝香揚羽蝶の、白い線の入ったのを見た。息をのむ一瞬であった。わざわざ遠くに出かけなくても、こういった幸運に遭遇する。自然の中に暮らせる幸せを感謝します。

　魔女のほうきと、茂木の赤枇杷。魔女の宅急便の、キキとジジを連想させます。作者からのサインを持っています。