アラビアンナイト。中学生の頃、夢中で読んだ。中でも、湖の魚が、元は人間だった話。アラジンの魔法のランプ。アリババと40人の盗賊などは、息を詰めて一気に読んだ。その後、随分と経ってから、読み返してみたが、やはり面白さは変わらない。特に、あの呪文。魔法の呪文に惹かれた。モルジアナの気転と、聡明さにはひどく感心した。
今思うに、未知なる世界であったから、尚更に物語の内容に、魅せられたのだろう。東京でも遠くに感じているのに、アラビアは遙か彼方の国だった。科学が進歩を遂げ、人類の未来が輝かしいものになっている現在、人間の能力を超えた恐ろしい出来事が押し寄せてくる。何という皮肉であろうか。自然という、人間が最も振り向かなかったものによって。
だが。自然とは神である。地球という星を護る偉大な者だ。人類は、決して超えてはならない領域を犯した。魔法の呪文が使えたら、原子炉が壊れる前に戻したい。そして更に、造られる前の状態にしたい。原爆が広島と、長崎に落とされて、日本は戦争を止めた。それなのに、何故?危険極まる原発を造ったのだろう。
庭の花木が、雨に風にうれしそうだ。そこに獲物を狙う蜘蛛は糸を張って、飛ばされないように工夫している。何時もは、風呂場の窓に張り付いているヤモリが、姿を見せない。ナメクジは枯葉の下で様子を伺っている。帰宅して見ると、孫たちの食べた西瓜に集まっていた。蜂が、せっせと巣に餌を運んでいるが、玄関の側は拙いです。
林檎に花が咲いて、実をつけたが、3つの内1つは失せた。早く生り過ぎたのか。最も、売り物ではないが、自然栽培にするとすれば、10年以上はかかるだろう。知人に、栴檀の木を頼んでいる。小さな苗でいいのだ。農薬の役目をするとあった。自然の物にはそれに見合うことでできるのがいい。
きんぎょ。金魚。キンギョ。庭を泳ぐ金魚である。レモンイエローの姿が、緑の海で心地よさそう。