鳴いていない。この頃には、ニイニイ蝉からあぶら蝉に代わって、煩いほどに鳴いているのだが、今年は、台風6号の前に、しゃわぁっしゃわわぁの声が、ちょっと聴こえただけだ。可笑しいじゃないか。夏の暑い季節だからこそ、蝉も鳴くというものだ。どうにも淋しい限りです。蜩の、カナカナカナ・・・も、未だ聴こえていない。
例年の暑さも、なんだか夏らしくない。何処がどうというのでもないが、納得し難い思いが行き交う。日々の生活に追われているが、淋しい想いが通り過ぎる。異様な空気が、満たされているようにも感じる。何処かのちょっとした暴走で、時間の裂け目が生じるかもしれないです。危うい気配に心が凍る。
我が家は、冷房が設置されていないが、とても涼しい。このところ、その涼しさを飛び越えて寒い。夏でも階段はなく、平屋なのですが。玄関以外は開けて、網戸にしている。その涼しさはまるで、正体不明の同居人がいるみたい。先日は、布団を蹴っ飛ばして寝ていたらしく、体調不良に陥った。
夏の就寝には、浴衣がいい。どうもパジャマはいかん。昼間も夜間も、腹巻は必須です。これがなくては危険極まる状態になり、勤務どころの騒ぎではない。しかしAさんにいただいた絹の腹巻は絶品です。枇杷葉茶を飲んでいるので、体質改善はできている。暑さや寒さへの変化にも、へこたれることなく対応できている。
体内の細胞全体が、体質と外気との接点を繋いでおり、微妙に調整を繰り返しているのがわかる。脳波が指令をキャッチしているのだ。何か上手くは説明できないが、夢の中で感じ、受け取っている。これらには、医学的な根拠もなければ、科学的な解明もない。従って、これは枇杷葉の謎の部分でしょうね。
台風で、袋ごと落たもの。小さな実がついていた。ミニバラと一緒に。