亡母の困惑が伝わる。兄や妹の身勝手さに、今更ながら驚く。それでも亡くなった人を偲ぶのは、何時、何処ででもできる。お寺に行かねば、供養できないのではない。己の心の中に宿る魂を鎮めるのだ。頭の出来不出来ではないのです。無心に祈ることにあるのだ。
門前の小僧習わぬ経を読む。と言うが、何遍も繰り返して聴いていれば、厭でも覚える。無心の心が学ばせる。知らず知らずに頭に叩き込む。それに心が加われば、一心に詠むことができるであろう。何事も、月日が必要だが。そうして覚えれば、決して忘れない。
箸置を作っている。皆で協力しあって、牛乳パックを洗って乾かす。乾燥させる。幅1cmニ裁断する。千代紙を同じ長さに作る。ボンドで裁断した牛乳パックと千代紙を貼り合わす。乾かせて結び目を表が出るように挟み込む。これにニスを塗って出来上がり。
とは言え、指はボンドでくっつくわ。千代紙が綺麗に貼れないわ。騒々しいこと夥しい。それでも何とかノルマをクリアする。幾つか作れば流れがわかるが、手先と頭とが上手く折り合いません。冷や汗を掻きながら作っている。
帰宅すれば、花木の水遣り。これは、死活問題ですから、放ってはおけない。況してや物言わぬ相手です。耳を澄ませてみなければ、何も聴こえてはきませんね。枇杷葉の新芽を食べているのはバッタです。次々と齧っている。そりゃ、美味しいわよ。
我が家の枇杷葉は、無農薬で青々としているし、艶やかな品質で、安心して使えます。枇杷葉の葉も大きく、1枚で充分過ぎるくらいです。品種が違うのだと思っていましたが、強ちそうでもありません。お日さまの照らしてくれるお蔭でしょうか。
銀河の眠る傍に咲く、ピンクのデルフィニューム。青い色には目を瞠るが、ピンクはやさしい心根を感じる。二人の孫のようです。