桜の花も咲き終わり、様々な新芽が芽吹く季節です。今年の芍薬は、勢いがよく、花姿が浮かぶようです。木香バラもフェンスに絡ませたのが、多くの蕾をつけて、風に吹かれている。この時期は命の始まりでもある。
旧暦の4月1日は、新暦の5月21日。流石にこの日になると、厭が上にも綿入れは着ない。そこで四月朔日を、綿抜とも言うのだ。苗字になっているのは、一日らしいが、昔には朔であったのだ。実に上手いことを考える。
日本人の暮らしの中には、旧暦との関係が多く、農事も催しも、天候や季節での気温の変化を考慮して、執り行われてきたのだ。そこには神に対する感謝の念があった。科学的なデータはないものの、命の不可思議さを知っていた。
無論、理不尽なことも多くあり、差別も貧しさもあった。だが、自然からの恩恵も手に入ってきた。知恵と工夫と、勇気と努力が加わっていた。今は、お金だけが物を云う。確かにないよりはあったに越したことはなく、望みは叶う。
贅沢に慣れてしまうと、お金があるのが当たり前になり、庶民の生活感覚が麻痺する。年収100万足らずでの生活と、1億とでは比べるべくもないが、自然に生かされている暮らしには命の有難みがある。電力はなくても我慢できるが、放射能は消えてはなくならない。
枇杷葉茶に巡りあって、自然からのエネルギーを分けてもらい、たくさんの命を戴ける幸せは、とてもありがたいこと。体の機能は、自然治癒能力を促し、細胞を活性化させ、限りある明日へと向かう原動力になっていく。
金星、月、木星の輝き。観るのは自由。料金は無料です。