明け方、またしても野良猫の雄叫びである。止せばいいのに、応戦しようと試みるすばる。業を煮やし、電気屋に電話する。冷風除湿機があるようで、カタログを持って行くとの事。夕方になるそうだが、冷房よりは価格が安い。キャスター付きにして、動かせば、留守番中と帰宅用と一緒で済む。
冷房を付けるのは不本意だが、すばるが喧嘩をして網戸を破くのも、留守番中の対応にも困る。帰宅したら、家中が散乱して、すばるは行方不明となるのも。閉め切っておけば、すばるは暑さで参るだろうし、窓が開けられないのは、非常に困難でもある。独りなら我慢するし、野良猫も参上しない。
銀河が居た時には、逃走というか、散歩に出かけて帰れなくなり、娘の呼び声で帰宅と言う有り様だったが、すばるは雄なので、本能が残っているようだ。枇杷葉茶を飲ませて、臭いを消してはいるが、そこは動物の感での探り合いか。こうなったら、夏分にも窓は開けれない。息が詰まるようだが。
それにしても。枇杷葉の薬効には驚かされる。足の浮腫みも激減し、熱も下がっているしで、何とか仕事も可能になる。当分は、手当てを続けておこう。痛みも引いてきたのがうれしい。焼酎に漬けたのを患部に当てて、解熱させたり、浮腫みを取ったりしている。歩行出来出したのも一安堵である。
若草物語のDVDは、主演女優の素晴らしさに圧倒される。原作と違うのは、ベスとエイミーが入れ替わっているし、ローリーは、ジョーと友情を保つし、エイミーと結婚などしていない。加えて、ベスは猩紅熱に罹るが死なない。でも、ベアー教授という人物は何処にも登場しない。これには落胆。
まあ、どんな作品でもそうだが、原作とは可なりな違いがあり、主役の抜擢にも依るだろうから、大幅に筋が食い違わねばいいのだろう。そうなってくると、原作は無いのが却って良かれかもしれない。思い込みにも無関係ではなく、個人的な見解にも問題があるようで、殊細やかに言うのがいけない。
満月の夜は、早くから金星が輝き、木星も土星も火星も懸かっている天に、月が昇って来る。雄祐と堂々とした姿を現し、南の宙へと翔ける。自然が醸す素晴らしい天体ショーに、独り悦に入って眺める。これ程の幸せを授けて貰えることに、心から感謝する。お金が無くても、宇宙を観上げる自由。
清少納言の枕の草紙には、平安時代だけでなく、今の世にも通じることが多く、読んでいて深く心に沈む。白楽天に傾斜していたらしく、タイトルの枕の草紙も、そこから付けたらしい。有名なのに、香炉峰の雪は、と問われて、簾を掲げて見せたとあります。現代人のわたくしたちも、風流を解したい。
我が家に来て、1ヶ月程度ですが、人見知りが激しく、隠れてばかりでした。悪戯坊主です。