旧暦の元旦からの三日間。蝮の、蛇の神さまの大祭があり、独特の匂いを付けたお砂を求めに行く。今年は、土曜日とあって駐車場に難儀する。然し、何とか潜り込み、一路参拝に。ところが、ここから拝殿の所までが、遅々として進まなくなって小1時間程も要した。
一緒に行った友人は、不平たらたらで、予定があったのにと言う。そりゃ駄目だわ。旧暦とは言え、元旦の然も土曜日である。人出が多いのは想定内で、のんびりと過ごす覚悟が要る。こっちはそういうのが分るから、有給にしている。年寄り暇人の多さに驚くばかり。
昨夜から用意していた、花芽茶と、枇杷葉の種、通草酒を、たこ焼きをしている方に渡す。お参りした帰りに寄ると伝えておく。折悪しく、本人は留守だったが、言い使っていたらしく、おまけをしてくれる。隣の屋台には娘さんが居、声をかけると笑顔になり話が弾んだ。
人の出遭いにも、別れにも様々な経緯があるが、実際にその場に居なかったら、きっと娘さんも信じられなかったろう。宮部みゆきさんの、時代小説に惹かれるのも、自分の背負っている使命故かもしれない。栴檀の由来を知っているからこそ、あの場面に書かれた?
自然の四季には、草木や花は、季節を明確に語る重要な物だ。それだからこそ、季節感にも気をつけた描写になる。歴史物を書く時には、旧暦での様々な要素が大切になってくる。月の状態と自然にある物とが、大きく違っていれば、全てが嘘になって味気ない。
帰宅して友人と遅い昼食を、たこ焼きで済ませ一息つく。友人の帰った後、糠と塩を混ぜた物を枇杷葉の根元に入れる。柚の皮も一緒に漉き込む。クリスマスローズの蕾が膨らんで、もう少ししたら咲く様子。梅の蕾も見えてきた。節分を過ぎれば立春、孫の誕生日。
出不精の者にとって、ネットでの買い物は、便利で経済的だ。無ければ諦めるだけで、必要なれば自分の所に来ると想っている。唯、ズボンの股下サイズが、お気に入りの物にないのが残念だが。こういうのには、ほとほと弱る。足首が涼しいのは苦手だ。特に夏場。
タイガースのCD・赤ラベルを買う。ここ1ヶ月程は、東京ドームのコンサートと、交互に聴いている。ストレス発散できることも、何だかしんみりとすることも。当時の彼等の人気が、本物であったことを窺い知る。瞳みのるさんの、ドラムの音が微妙に違うことが心に響く。
昨年の苞の状態。今年の師走には、馥郁たる香りを、辺りに撒き散らす。今も変わらず、やさしい匂いを。
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