11月の第3木曜が解禁日となるボージョレ・ヌーボー。あのインポーター主導の大イベントはどうも鼻白むものがあって、昔から苦々しい思いで見ていたのだが、考えりゃワインに罪はないのであって、造り手は一貫してブームもへったくれも関係なく造り続けている。
いったいボージョレっていうのはどういうものなのか。お馴染み花柄模様のジョルジュ・デュブッフをかためて飲んでみる機会に恵まれた。
奥からスタンダードなボージョレ。まん中のはワンランク上のボージョレ・ヴィラージュ05、左は10種類ある特級クリュ・ボージョレの中で最もポピュラーなムーラン・ド・アヴァン04。
ボージョレと中華との相性がもう一つのテーマだったので、リーガロイヤルの「皇家龍鳳」で。前菜は車海老と叉焼、葱蒸し鶏、くらげ酢、胡瓜酢漬、栗の甘煮と揚げ素麺。北京ダックの味も悪かろうはずはないが、サービスの女性の方が明らかに気になった。もちろん魅力的でという意味ですぞ。
クリュ・ボージョレを製造する10村の中の一つ「シュルーブル」04。
リヨンではよく飲まれているそうな。
繊細で女性的な「フルーリー」04もクリュの中の一つ。
牡蛎と春雨の土鍋煮込み。こりゃご飯だ、と白ご飯を所望して全員でムシャムシャやっちまった。
ボージョレながら、明らかにちがうモルゴン01年。熟成度の強いワイン。ライトな物ばかりと思ってたらボージョレ見誤る。すぐ飲まなきゃいけないというのもウソ。保存だってきく。安いものが多いので親しくワインに付き合うには丁度いい。中華にも日本食にもいいだろう。ライトなものから熟成タイプまで幅広い。
ああ…すっかり昼間っからほろ酔いもいいとこ。