京都という場所はぷらっぷら歩くのがいいね。神社仏閣にはさほど興味が起こらないが、街の隅々には長年使い込まれてきた生活の色がある。
洗濯板や亀の子たわしも売っている荒物屋「石津商店」。
寺町一条あたり。路地の奥に風呂屋さん。
筆屋さんかな?看板の文字がアバンギャルド。
お茶の老舗「一保堂茶舗」。ネオンが洒落ている。ここのお茶は旨いよ。 創業は享保年間(1717年)という。
ショーウインドーなどずい分とモダンだったんだろうな「村上開進堂」。ボクにとっては童話の中に出てくる洋菓子屋さんのイメージそのまんま。オールドファッションなロシアンケーキに、好事福盧(こうずぶくろ)というみかんゼリーで名代。今どき頑固ぢゃなきゃ、こんな風な商売成り立たない。
右は書店の「三月書房」。新刊本の店だが店主の趣味の本ばかりに傾倒しているのがおかしい。欲しい本ばかり。時間があれば、ここの本を片ッ端から読んでいくと楽しそう。
隣りの「船はしや総本店」は明寺18年創業、五色豆で有名な豆屋さん。
ここで塩豆なんぞを買い求め、ぷらっぷらと河原町まで歩いて帰るのが好き。気の利いたバーもあるし、大吉の豆皿を覗いてもいいし、友人の珈琲屋もある。この界隈、妙に好きなのです。