マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

自家製オムライス 吾妻風

2007-05-21 12:33:11 | 

今から25年前ぐらい前に、東京墨田区本所(親爺の生まれ故郷だ)にある洋食の老舗「レストラン吾妻」に食べに行ったのが、このトロトロオムライスとの出会いだった。当時、裏巻きのオムライスがあると聞いて行ったのだった。
小さな前菜がついて3千円ぐらいもして驚いたが、とてつもなく旨かった。その後、日本橋「たいめいけん」が伊丹十三の「たんぽぽ」で取材協力し、それからたんぽぽオムライスとして収まっているが、吾妻がずっと先だったと思う。大阪では西天満「キュイジーヌ」がこのタイプのオムライスを出し、繁昌している。

まずはチキンライスを作っておく。中身調査をしたことがあるが、「鶏が不味くなったから」という理由で、中身をビーフライスやハムライスにしている店がすごく多かった。だが、ここはチキンライスに卵をまいて一種の親子状態でなきゃいけないと思うのだ。
鶏卵は3個使う。丼の場合は白身の強さが必要なので、さっくりと。オムレツの場合はよく掻き混ぜておく。

フライパンに油を熱し、玉子をザ~ッとあけ、大急ぎでかきまぜる。
全体に火が回るように。

せいぜいこの程度。これ以上火が通ると、美味しくなくなる。
端から巻いてオムレツの形、紡錘形に整え、皿のチキンライスの上へ。
中は半熟なので、ブヨブヨとして乗せにくい。

ここで吾妻のコックは勿体つけて、「さぁここからよく見ててくださいよ…」といってオムレツにナイフを入れた。あるいはオムレツの継ぎ目を上にして、手で割ったかもしれん。これが面白かった。

まるで土石流のように、ドドドド…と半熟の卵はチキンライスの山を駆け下りていった。マジックのようだった。
おっと、穴が開いたるは、ご愛嬌。

料理番組でキュイジーヌの長谷川さんが教えていたのを忠実に再現。
穴はトマトケチャップでカモフラージュ。
「キュイジーヌ」や福島「洋食泉」ではドミグラスソースをかけている。あれもそそられる。
子どもっぽいと言われようが、なんと言われようが、おっさんはなぜかオムライスが好きなのである。

あ、玉子とりすぎた・・・。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする