ねぎ焼きで知られる十三「やまもと」。
某女優は行列に並んでまで食べるという。
ここは昼と夜の間の休憩時間がないので助かる。
いつも混んでいる商店街の本店をやり過ごし、少し歩いて西店に。
ここは穴場、あんまり知られていない。行くならココ。
もちろん焼いてくれるのは「やまもと」の四姉妹の一人。
みんな美人で愛想ええねん。日の高いうちからビールやぁ・・・
ねぎ焼きで有名やけど、ここの豚玉も相当に美味い。
脂の多い三段バラを使うのだが、しっかり脂を落とすように焼き上げるのでもたれない。豚の質もいいのだろう。
ねぎ焼きはここの先代、お母さんがたくさんの子供たちを抱え、
家でやっていたおかず、スジの炊いたんを使う。
20年ほど前、東京で肉屋に「スジちょうだい」と買いに行くと、
「犬にやるんですか?」と聞かれたもんだ。頭に来たが、
「おでんにして人間が食うんです!」と言ったわい。それほどマイナーだったちうこと。
山本のおかんはスジのことを潜航艇と呼んだという。
並肉の下、つまり波の下を通る潜航艇・・・さすが大阪の掛けことば。
貧者の知恵から生まれたのがスジとこんにゃくの煮物であり、
ねぎ焼きであり、長田のぼっかけであり、カス入りお好みであり、
こういうのが今、堂々と大手を振って歩いている。気分よし。