京都近代美術館で開催中の「若冲と江戸絵画展」。車内中吊り広告を見て、この虎の大胆なある種漫画的な表現に期待をこめて行った。江戸の絵画は面白いはず。国立博物館へ行き、まちがいに気付き、岡崎へと大きく迂回。
平安神宮鳥居のすぐ西側。近代美術館エントランスは白亜の殿堂なり。
今回の百点余りの作品はジョー・プライス・コレクション、米国の富豪が半世紀余り前に買い集めた物だという。半世紀前、これだけのものが手に入ったことも驚き。帝国ホテルの建築で知られるフランク・ロイド・ライトの影響下、日本の美術に目覚めたといふ。悔しいが外国の目利きに流出したことによって、こうして我々が見られるということになる。
伊藤若冲は京都錦の青物問屋の生まれという。1716~1800、その画風の実に広範囲なことに驚いた。精緻でダイナミックな構図の鶏の絵などが有名で、最近急速に見直されている画家の一人である。
文明開化で欧米に追いつけ追い越せで、目の色を変えてしまう以前、日本には豊かで見事なアートがあった。実はそこに気付いていたのは外国人の方が先立ったとは皮肉なことだ。江戸の芸術が見直されているのは、まぁ一過性の流行とはいえ善きことに違いない。
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