このところ身辺、年寄りたちが次々に逝き、不祝儀が続いた。夏の暑さが和らぎ、安心した頃が危ないというのがボクの見方。 そんなことを考えていると、またしても…有能なコメディアンでありミュージシャンであった谷啓さんが亡くなった。
ハナ肇、植木等、青島幸男、その前には安田伸、石橋エータロー、次々に彼岸に旅立っても、最後まで谷さんだけはボロボロのお爺さんになっても生きていて、フラつきながらも、「ガチョ~ン」とやってくれそうな気がしていた。 もうクレージーも、桜井センリ、犬塚博の二人だけになってしまった…。
あの「ガチョーン」をやってみてというと、大抵の人は手を前後に動かすが、あれはカメラのレンズを操作しているのであって、谷啓さんは前から後ろへと気を掴み取るように、「引いて」いる。イヤミのシェ―が挙げた手をまっすぐに伸ばすように、正しいコピーをやってもらいたいもんだ。
ひと頃、ショーで音楽ものをやろうと声掛かり、オヒョイさんとナベプロでの企画会議の席に立ち会った。「スパイクジョーンズが好きで、ああいうのをやりたいって思ってるんですがね」と、その時分にも言っておられ、三つ子の魂百までを感じて恐れ入った。長くスーパーマーケットというバンドを率いて、そこで抱腹絶倒のCocktail For Twoの口パク芸を披露されていた。 だが冗談音楽とはかけ離れていた。
結局その企画は実現を見ず、惜しいことをしたが、冷静に見ると谷さん、オヒョイさん、浅野優子、みんな歌えなんだのでショーはなかなかツライ。
数年前、MBSでバッタリ会った時に声かければよかった。ひとの出会いなんてこんなものである。縁がなかったと思うべき。お疲れ様でした、もっと見たかったけれど、引きの芸をもって知られる谷さんらしいっちゃらしい。
あの世でまたクレージーや渡辺晋やフランキーなどとジャムでも楽しんでください。(敬称略)
ハナ肇、植木等、青島幸男、その前には安田伸、石橋エータロー、次々に彼岸に旅立っても、最後まで谷さんだけはボロボロのお爺さんになっても生きていて、フラつきながらも、「ガチョ~ン」とやってくれそうな気がしていた。 もうクレージーも、桜井センリ、犬塚博の二人だけになってしまった…。
あの「ガチョーン」をやってみてというと、大抵の人は手を前後に動かすが、あれはカメラのレンズを操作しているのであって、谷啓さんは前から後ろへと気を掴み取るように、「引いて」いる。イヤミのシェ―が挙げた手をまっすぐに伸ばすように、正しいコピーをやってもらいたいもんだ。
ひと頃、ショーで音楽ものをやろうと声掛かり、オヒョイさんとナベプロでの企画会議の席に立ち会った。「スパイクジョーンズが好きで、ああいうのをやりたいって思ってるんですがね」と、その時分にも言っておられ、三つ子の魂百までを感じて恐れ入った。長くスーパーマーケットというバンドを率いて、そこで抱腹絶倒のCocktail For Twoの口パク芸を披露されていた。 だが冗談音楽とはかけ離れていた。
結局その企画は実現を見ず、惜しいことをしたが、冷静に見ると谷さん、オヒョイさん、浅野優子、みんな歌えなんだのでショーはなかなかツライ。
数年前、MBSでバッタリ会った時に声かければよかった。ひとの出会いなんてこんなものである。縁がなかったと思うべき。お疲れ様でした、もっと見たかったけれど、引きの芸をもって知られる谷さんらしいっちゃらしい。
あの世でまたクレージーや渡辺晋やフランキーなどとジャムでも楽しんでください。(敬称略)
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