春に行ったおうわさを、今時分に。
ここの僅かなカウンター席目指して、全国から予約が入る。
タイミングが合って、すごく久しぶりに行けることになった「草喰なかひがし」。
薄暮の時間、銀閣寺道。
いい歳をさらして、どうだぁ~これだけ喰って来たんだぜ~羨ましいだろ~
みたいな記事は書く気さらさらないのであるが、
ますますもの忘れ激しくなるばかり。
このブログは個人的な備忘録を兼ねている。
なかなか行けない店なので、ちょいと詳しく書き記しておきたい。
カウンター内は、前菜が仕上げの段階。
いつになく中東さん、厳しい表情をされていて、おいそれと突っ込める雰囲気に非ず。
まずは心地よく冷えたシャンパンから始まった。
先付けが出る。
いいだこ、菜の花、空豆、イノシシ山椒焼き、赤カブ求肥昆布、蛤土筆ごはん
酒は英勲 どれ、冷やからいただくとする。
なかひがし名物の朱塗りのおくどさんで、魚が炙られる。
良い匂いにつられて、くぅ~っとお腹がへってくる。
常に思うのは、うましものは美しきかな。
野趣に富んだというが、それが野暮ったい田舎料理になっては面白くない。
また表面的な田舎の装いになってもつまらない。やっぱり京都の料理でなくてはならぬ。
その辺りが中東さんの工夫のしどころであり、見せ場なのだと思う。
白和え こんにゃく、しいたけ、蕗のとう
蕗のとうの苦み この苦みこそ冬の間眠っていた身体の神経を揺り起こす
作用があるのだそうだ。春の苦みとは理にかなっているのだ。
白味噌雑煮 紅白の結び蕪、栃餅
滑り出しは上々…
まだまだ宴は始まったばかり。
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