ロバのおじさん チンカラリン
チンカラリンとやってくる
ジャムパン、ロールパン
焼き立て、出来たて、いかがです~
チョコレートパンも、アンパンも
なんでもあります、チンカラリン
「パン売りのロバさん」歌うは近藤圭子。
小鳩くるみ、古賀さと子とならぶ人気童謡歌手。
この歌を聞くと、なんでか泣きたくなる。
ジャムパン、ロールパン…と展開し
「いかがです~」とritするところ。
重い馬車を曳くロバの憂いを秘めた目を見たからか。
はたまた空腹な記憶からなのか。
この歌を聞くと突然、昭和30年代の土埃舞う地道に
タイムスリップしてしまう。
京都、東洞院で商売していたロバのパン屋
ちゃんとテーマソングを流していた。
小さな音だったけれど。
数年前、徳島で見た時は興奮した。
もう、みんなライトバンで販売してるだけで、
一軒たりとも馬に曳かせてる店はないだろうが。
今、復活させたら面白いのではないだろうか。
このマークがまた…。
半分死に顔の馬で笑える。
そう、ロバのパンといいながら、あれは小型の木曾馬だったらしく、
ロバに見えないこともないが、ロバは馬よりももっと
自由というか、いうこと聞きそうにないな。
(張り紙によると、みたらし団子が圧倒的人気らしい…)
昔から、パンはガラスケースみたいなのに入っていて、
オヤジはニコリともせず、パンを紙袋に入れていた。
戦後、内地に帰って来たが仕事らしい仕事なく、仕方なく代用食であるパン売ってます…
みたいな屈託があったのかもしれぬ。
誰一人としてニコニコと愛想が良かったロバのパン屋はいなかったのではあるまいか。
ケースの棚にはチョココルネとか、蒸しパンがあった。
幼稚園ぐらいの私としてはゼニも持っておらず、
「不衛生だから買ってはならぬ」と親に言われていたので、ほとんど買えなかった。
たしかに、馬がところかまわずフンを落っことして行くので、
馬フンにたかった、丸々と肥えて銀光りしたハエが飛び交っていたのを記憶する。
中学の頃、友人と話していると、
Kくんの親爺は、ロバのパン喰って疫痢にかかったとのこと。
やっぱり噂は本当だったのだと知った。
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