いよいよ本番当日になった、天気は夕方から雨だが似中は降らないとの予報が出ていた。フルート、楽譜、譜面台、それに略礼服を持って家を出る。9時30分会場に集合する。既に、講師陣のゲネプロが始まっていた。ハチャトリアンの「仮面舞踏会」は相当にテクニックが」要求される曲だが、さすが講師、華麗に仕上がっていた。本番どおりに、配置し、順次演奏する。12時になり、昼食を食べて着替える。蝶ネクタイをつけると「ホテルマンみたいですね」と、冷やかされた。舞台に全員集合し、記念写真を撮る。
そうこうするうちに本番が始まった。最初の曲は、私が出演する「威風堂々」だ。やはり緊張してか、16部音符がびしっと決まらなかったのが残念だ。次に出たバーバーのアダージョは、極遅いテンポに乗れず、慌ててしまいミスった。私の友人が客席に陣取っており、ミスが聞こえたのではないかと思うと、額に汗が出てきた。この後、小休憩となる。演奏会の締めくくりは、ドボルザークの弦楽セレナーデ。出演者が80人近くなったので、座ることが出来ず、立っての演奏となった。舞台の右手奥深い場所なので、緊張もせず、落ちついて吹くことが出来た。第3楽章のスケルッツォがメッチャ早いテンポになったのには参った。フルートを持つ手に汗がにじみ出てきて、最終楽章が終わった。アンコールのスラブ舞曲第10番は、気にしていた後半の演奏が、それなりに出来たので満足した。これで全ての演奏がおわり、ほっとした。
演奏が終わり、1Fのフロアーに行く。知人のご夫婦に来ていただいたお礼を言い、ご夫婦と一緒に記念写真を撮る。妻と妻の友人も来て頂いたので、お礼を言った。プレゼント預かりコーナーを見ると、なんと私にプレゼントが届いていた。これは初めてなので驚く。同じフルートレッスン教室に通っておられる方に演奏会のチケットを渡したからなのかな。
その後5時から打ち上げが始まった。演奏会場のライトが暑く、かなり汗をかいたのと、緊張感から解放されたのとで、乾杯の音頭の後に飲んだビールの味は最高だった。その後、何人かと2次会まで足を運び、文字通り全力を出し切って、今年の演奏会は終わった。