フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

「縄文土器」を焼き上げる

2013-12-12 | 日記

11月14日に「縄文土器」を作ってから、約1か月部屋の中で乾燥させておいて、今日はいよいよ、焼き上げる日だ。少し風があるもののいい天気になった。

朝9時から炉の中の落ち葉を掻き出し、耐火煉瓦を敷く。その周りにいつも通り、太い薪を井桁に組む。
その上から細い枝を置き、火をつける。こうして、炉の中を予熱しておく。

10時には、KitahoさんとTMTMさんご夫婦がやってきた。皆さん揃ったところで、一度炉の中の薪を取り出して、耐火煉瓦の上に「縄文土器」を据える。その上に、もう一度細い枝を置いて火をつける。予熱していたので、細い枝はすぐに勢いよく燃え上がった。少しずつ薪の燃やす量を増やして徐々に炉の温度を800度に高めていく。本当に800度の温度を作ることができるかがポイントだ。これがうまくいかないと、土器が割れてしまう恐れがある。

2時間ほど燃やし続けると、縄文土器が半分ほど燠に埋もれて、赤くなってきた。これが、目標通りの800度になった目印らしい。土器も何とか割れずにある。うれしいことに焼き上げは上手く進んでいるようだ。

それを見極めて、昼食にしよう。炉のそばで、キノコ汁、おにぎり、それに炉の中に放りこんでいる焼き芋などを食べる。

薪はもう新たに入れるのは止めて、「縄文土器」を燠の中に埋めて、ゆっくりと冷ましていく。

午後4時過ぎ、燠の温度が大分下がったので、静かに燠を取り除くと、「縄文土器」が出てきた。火箸で軽く叩いてみると「カンカン」という金属音がする。どうやら「縄文土器」は焼きあがったようだ。

炉の火がほとんど治まってきたころ、夕暮れになってきたので、部屋に入る。

Kitahoさんはわざわざ、コーヒーの焙煎機を持参してきてくれていて、早速コーヒー生豆(品種はブルマン・ピーベリー)の焙煎が始まった。

焙煎しあがった豆は、「コーヒーの美味しい淹れ方」講座を受けたTMTMさんに淹れてもらう。雑味のない、薫り高いコーヒーを味わいながら、楽しい会話がひとしきり続き、6時過ぎに散会した。

「縄文土器」など本当にできるのか、と半信半疑だったが、Kitahoさんの実行力のおかげで何とか完成させることができた。